2011年9月7日水曜日

「セルフイメージ」の 検査、施術の臨床研究 PCRT研究会

前回、ご紹介した「セルフイメージ」の検査法や施術法が進化して、昨年度よりもさらに改善され治療効果が上がっている。その「セルフイメージ」が顕著に影響を及ぼしていた患者さんをご紹介する。

今日で5回目の施術になるが、経過は良好で、順調に改善している。

その患者さんは、来院時の問診表には、1年半以上も前から右下肢の痛みが強く、横になっている以外は痛みがあるので日常生活全般に支障をきたしているとのこと。最初に病院を受診し、MRI、CT等の検査を行い、坐骨神経痛、不安定症の診断を受け、神経ブロック、投薬、リハビリ(筋力トレーニング)を受ける。その病院では週に一回、半年間通院。その3カ月後、別の病院にて手術。しかし、症状が改善されないまま当院を受診。

初回と2回目の施術にて下肢伸展検査での疼痛がほぼ消失。毎日装着していたコルセットも外すように指導。3回目の来院時の検査では、動きの検査などでは痛みの再現は見られないが、寝ている姿勢から動き出す姿勢、家事全般の動作や歩く姿勢など動作全般のセルフイメージで反応を示す。そして、セルフイメージによる施術を行い異常反応が消失する。

4回目の来院では、セルフイメージをしたままで、過去の疼痛部位に持続圧を加えると反応を示すので、施術を行う。そして、本日5回目の来院では、動作に関連したセルフイメージの反応はぼほ消失。

患者さんによると、毎日出かける時などは痛みが強くなると困るので薬を飲んでおり、その場面で影響を受けているかもしれないとのことで、その場面でのセルフイメージの検査をすると反応を示す。そして、そのセルフイメージの施術を行う。

もしも、このような「セルフイメージ」の検査、治療法がなければ、来院時の検査では痛みが再現されないし、神経反射的な検査でも異常反応がでないのに、なぜ患者さんは痛みを訴えているのだろうと悩まされるところだったが、現在ではこの「セルフイメージ」の検査法があるので、患者さんの訴えと検査反応がほぼ一致する。よって、患者さんの訴えもよく理解でき、信頼関係を保ちながら安心して施術ができる。

この「セルフイメージ」の施術法は臨床上とても大きな役割を担うので、次回の心身条件反射療法研究会のときに、この進化し改良された「セルフイメージ」の検査、施術法を受講される先生方にご紹介させていただき、多くの患者さんに喜んでいただければと願っている。

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