2011年9月15日木曜日

「ひらめき」から生まれる新たな施術法

今年は、ブレインマップの施術法、経絡の施術法など進化した施術法を紹介してきたが、引き続いて、また、新たな施術法を2つほど開発した。今まで様々な施術法を開発してきたが、その過程は、初めに発想し、臨床現場で何度も繰り返し効果を確認し、改良に改良を重ねながら、さらに他の施術者が使いやすいように、システム化していく。このようにして、実際に研究会で他の施術者に伝えるまでの過程は、数か月から数年に及ぶことがある。

新しい施術法の開発は、最初の「ひらめき」から始まるが、全ての「ひらめき」が効果のある施術法の開発につながるというわけではない。これは、いい施術法になるだろうと予測しても、実際に臨床で試しても効果がない場合も多々ある。

有名なエジソンは、電球を発明するまで一万回失敗したが、そのことを失敗とは言わなかったらしい。エジソン曰く、「失敗ではない。うまくいかない方法を一万通り発見しただけだ」とのこと。

一般的には、「失敗」という否定的な側面に目を向ける傾向があるが、それを上手くいかない方法を発見したという肯定的な側面に目を向ける人は少ないだろう。大きな発見をする過程において、上手くいかなかった経験がたくさんあればあるほど、学びの深い価値のある発見につながることが多いということはとてもうなずける。

また、アメリカ第26代大統領のルーズベルトは、「間違いを犯さないのは何もしない人だけだ」と言ったという。言い換えると、何か役立つモノを生み出すために、失敗を恐れず繰り返し行動をし続けた人が、間違いを犯したり、失敗したりすることは、価値ある過ちであり、価値ある失敗であるともいえるだろう。

最初から間違いを犯そうとか、失敗しようとして行動を起こす人はほとんどいないだろう。何か価値あるモノを創りだそうとして、失敗してしまうことがほとんどではなかろうか?人間はこの地球に何か価値あるモノを残すために生まれてきたという前提にたつとすれば、間違いや失敗を恐れず挑戦し続けることが、生きることの意味につながるのではないかと思う。

私も様々な施術法を教える立場に立たせてもらっているが、永年、施術法を研究する過程で、以前の手法がほとんど使われなくなることもある。もしかすると、参加者の中にはそれは失敗だったと捉える方がいるかもしれない。そして、そこから進化した現在の施術内容の方が数段進化しており、過去に学んだ参加者よりも今の最新情報を学んだ参加者の方が得をしていると考えるかもしれない。

しかし、過去の学びがあるからこそ、現在の学びが深まるのであって、過去の学習は決して無駄ではなく、とても貴重な学習になっているはずである。そう私は考えているが、表面的に役立つ手法だけを学ぼうと考えている受講者にとっては、恐らくその学習は失敗でしかないのかもしれない。
時々、「どのようにして、そのような施術法が開発されたのですか?」という質問を受けることがある。私は、「朝、シャワーを浴びている時などに、ふとひらめくことが多い」と答えたりするが、恐らく脳は、無意識下の深いレベルで、常にそれを探し求めているのだと思う。

しかし、その「ひらめき」が生じる前提条件として、「純粋な心」で求めてないと、不純な動機ではひらめかないような気もするし、たとえひらめいても効果がないように感じる。眉つば的に聞こえるかもしれないが「純粋な心」になっていると、もしかしたら、神、仏、宇宙、誰かわからないハイヤーセルフ的な存在が教えてくれているのかもしれない、とふと思ったりもする。

今年は、PCRT(ニューロパターンセラピー)の研究会のベイシック1でご紹介した進化したブレインマップ、ベイシック2で紹介した経絡治療、そして、これからご紹介するセルフイメージ施術法の改定版と、ブレインマップを応用した「持続圧」による施術法を、立て続けに開発できた。

今年のPCRT研究会のベイシック1と2でご紹介したブレインマップと経絡治療は、他の治療者からもいい評価を頂いている。

10月のアドバンス1、12月のアドバンス2でご紹介する内容も多いので、新たな施術法を組み込むことが難しく迷うところでもあるが、バランスよくプログラムを組み込んでご紹介できればと考えている。

恐らく今までにない画期的な施術法だと感じてくれる参加者が多いのではないかと思う。

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