2014年6月7日土曜日

緊張の「糸」を切り離そう!

腰痛や肩こり、関節痛など体の不調は、何らかの「緊張」から生じることが多いようです。

『緊張』???

「緊張はしている感じはないけど・・・」
「あまり、人前で緊張することもないし、不安もないけど・・・」

『緊張』が一つの原因のプロセスになっているといわれると、上記のように考える人も少なくはないかもしれませんね。

ここで言っている『緊張』とは、意識して分かるレベルの緊張のことではありません。
それは、無意識に、あるいは自動的に体に生じている微細なレベルの「緊張」のことを述べています。

力を抜いているかのように見えても、実はとても微細なレベルで筋肉が自動的に緊張したままになっているのです。

そして、

その緊張はあたかも「糸」で引っ張られているかのように身体の柔軟性を制限しているのです。つまり、身体は目で見てもわからないレベルで制限され、自由に、スムーズに、しなやかに動かせていない状態になっているのです。

その自由な動きを制限する「糸」の多くが「感情」と関連しています。

「え、感情???」

身体の緊張が「感情」とどのように関係するのか不思議に思われる方も少なくはないかもしれません。しかし、「感情」すなわち「心の動き」と「身体の動き」は密接に関係しあっているのです。

だからこそ、身体を「感情」と関連付けて治療を施すことで、その「糸」が切り離されて、本来の自由な身体の動きを取り戻すことができます。

「コリ感」や「関節痛」、あるいは「疲れ感」を感じたら、何らかの「糸」によって制限されているかもしれません。その「糸」に関連する感情は、「仕事関係」や「家族関係」、あるいは「飲食関係」や「未来関係」につながったりしているのです。

心身条件反射療法ではそのような関係性をひも解いて、症状の改善に努めています。

2014年6月6日金曜日

心の「クセ」を知ることの効用!

自分で気が付いているか否かは別にして、他人から見て分かる人の「クセ」があります。「クセ」とは一般的にいうと、無意識のうちに行う習慣的行動のことを示し、体の動かし方、話し方など、自動的に繰り返される傾向を表しています。

これらの身体的なクセは、普段意識していないので心とは切り離されているかのように思われますが、実は心理面と密接に関係しあっており、無意識の心によってコントロールされているのです。広い意味では「習慣化」=「クセ」として理解することもできるでしょう。

人の「クセ」に関する研究は、20世紀初頭から始まり「行動主義心理学」や「認知行動療法」などに体系化され、今日においても世界的に幅広く研究が行われています。「クセ」は、「身体的なクセ」と「心理的なクセ」に大きく分けることもできます。

特に「心理的なクセ」は、「身体的なクセ」につながっていることが多く、その思考パターンを知ることで多くの気づきを得ることができます。無意識的な自分の「クセ」を知ることでどんな効用があるのでしょうか?ファミリーカイロで行われている心身条件反射療法(PCRT)やコーチングにおいても、奥に隠れたパターンを探索して、そのパターンを明確に認識することで、健康面やメンタル面などの改善につなげています。

「クセ」には変えたほうがいいクセと、変えないほうがいいクセがあります。変えないほうがいいクセとは、適度に運動するクセ、健康にいいものを適度に食べるクセ、いつも笑顔で挨拶するクセなどがあるかもしれません。変えたほうがいいクセとは、毎晩深酒をする、あるいはいつも人の批判ばかりするクセなどがあるでしょう。

このように目に見える習慣化されたクセは、本当に変えたいという本人の強い決意があれば、ある程度コントロールができるかもしれません。しかしながら、目には見えない心理的に習慣化されたクセは、自分で認識できないことが多く、それらは一般的に「思考グセ」、あるいは「思いグセ」として表現され、変えがたいものです。

このような心の「クセ」は複雑でつかみどころのないという特徴がありますが、「内向きの思考グセ」か、「外向きの思考グセ」かに大きく分けることができます。「内向きの思考グセ」は比較的には「安心」と「安定」などを求める傾向があります。「外向きの思考グセ」は、「挑戦」や「成長」を求める傾向があります。

現代のような平和な時代には「安心」や「安定」よりも、外向きに「挑戦」や「成長」を求めたほうが健全になれるでしょう。より良い変化がもたらされるのは、多くの場合自分の隠れた心のクセの全体像を認識し、新たな選択肢が増えた時です。あなたの心のクセは今どちらの方向に向いているでしょうか?