2014年7月18日金曜日

「信頼」から生まれる自然治癒力

身体の健康を管理するために、身体の「構造」が正常であるかを知ることも大切ですが、慢性症状の多くは、身体の「働き」が正常であるかを知ることがとても重要です。

急性疾患の多くは、身体に生じる「構造」の変化です。事故や怪我などで骨折や捻挫をした場合、壊れた身体部位の構造修復が必要です。また、事故や怪我がなくても突然に頭や心臓の血管が破裂する、詰まるなどの構造異常も早急に構造修復が行わなければなりません。そのような急性疾患に対する「構造異常」の修復は現代医学が得意とする分野です。

その一方で「慢性疾患」に対する医療はどうでしょうか?平均寿命は延びても「慢性疾患」の数は増える傾向にあるようです。診断技術の進歩によって病気の診断をしやすくなったということもあるでしょうが、現代医学には身体の構造には異常がみられない慢性疾患に対しては、急性疾患を修復するほどの成果はあまりないようです。

それはなぜでしょうか?慢性疾患の多くは、「構造異常」の問題ではなく、「機能異常」の問題だからです。「機能異常」というのは身体の「働き」の問題で、その「働き」の異常は、画像診断では異常が分からない目には見えない問題です。また、その「働き」とは単に電気系統のような確実性があるエネルギーシステムの問題ではなく、「心と身体の関係性」に関与する複雑で、不確実性の高い生体エネルギーシステムの問題です。

当院やライフコンパスアカデミーではこの目には見えない生体エネルギーシステムのバランス調整に挑戦し続けています。目には見えないバランスですので身体を検査器具として使います。ポーズを取る、生体エネルギーに関係する異常部位を触る、あるいはイメージするなどで身体に「刺激」を加えて、その「刺激」による身体の微細な反応を読み取ります。もしも、からだの「働き」に誤作動があれば陽性反応として示されます。

この検査法は目では確認できないために、身体の反応に委ねられます。また、この身体を使った検査法は患者さんと施術者との「信頼関係」があって初めて成り立つ検査法ですので、信頼関係の程度によって検査結果の精度に影響を与え、それに伴って治療効果にも影響を及ぼすことになります。

自然治癒力を引き出す施術法はこの「信頼関係」があってなせる業です。目に見えない治癒力や生体エネルギーを対象とする医療には特にこの信頼関係がとても重要になります。さらに、患者さんと施術者との信頼関係以上に大切なのは、患者さん自身が「自分の自然治癒力を信頼」しているかどうかです。私たち施術者は患者さんが本来持っている自然治癒力を引き出すことが最大の目的ですが、信じてもいないことを無理に信じさせることは困難です。

自然治癒力は健康のための最大の力であり、ほとんどの人に平等に与えられています。私たちは様々な関係因子を整理して、治癒力を最大限に引き出すお手伝いをしています。もしも、検査法や施術法に何か理解できないことなどがありましたらお気軽にお尋ねください。皆様のお役に立てるように努力し続けてまいります。

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