2015年2月13日金曜日

PCRT上級2ご案内2015

PCRT研究会では感情チャートや価値観、信念のキーワードが記載された言語チャートを使った検査法と施術法がマニュアル化され、患者様にもスムーズに治療を受けていただくことができるようになりました。

メンタル系の言語チャートを使った検査法の流れで、アレルギー検査のチャートも作成し、アレルギー症状の患者さんに応用しています。患者さんにも好評で治療効果も良好です。次回のPCRT上級2の研究会では、そのアレルゲンチャートを使った検査法と施術法もご紹介します。

患者さんにとって、視覚的な言語情報は脳に伝わりやすいのかもしれませんし、どのようなアレルゲンに身体が反応を示すのかの認識もしやすいのか、以前よりも治療効果を明確に感じていただけるようです。

恐らく「生体反応検査」によって患者さん自身がどのアレルゲンに反応し、反応を示さないかを分かりやすく体感できることも信頼につながり、そのような信頼関係も含めて治療効果につながっているのだと感じます。

これから花粉症の症状を訴える患者さんも増えてくると思われますので、さらに多くの患者さんに喜んでいただけると思います。

信念のチャートも、信念1のチャートと信念2のチャートにバージョンアップされました。感情チャート、価値観チャートと合わせて検査をすることで誤作動パターンがスムーズに特定されます。

何よりも患者さんたちが楽しんで検査を受けてくださるので、この検査法の未来がとても明るいと感じています。

PCRT上級2は、参加資格がシルバー認定者以上となりますが、今回も先生方とともにさらに学習を深めてまいりたいと思います。ご参加をお待ちしております。

さらに深い原因を追究すると・・・

『「痛み」はどこかきているのか?』のコラムで、身体内部の関係性の問題をご紹介しました。関節の痛みの信号は、関節系、筋肉系、神経系の関係性のバランス異常から生じる「働き」の悪さから生じているということを説明しました。

では、身体内部の関係性を悪くする原因は何でしょうか?その結果として身体の働きを悪くする原因はなんでしょうか?

 例えば、人間が真っ暗な空間で、音も臭いも何も感じない場所に居ることを想像してみてください。

それは、外からの情報刺激がない空間なのですが、人間として生きている以上はあり得ない空間です。

私たちは五感というセンサーを通じて様々な情報刺激を受けて生活しています。

情報刺激はいわゆる「ストレス」といわれるものですが、人間にとって心地よいストレスと、心地よくないストレス、あるいは過剰なストレスと過少なストレスがあります。

私たちはこのようなストレスと呼ばれる情報刺激によって健康に生かされる一方で病気や痛みなどの症状も引き起こしているのです。人間はそのような外部刺激がないと生きていけませんが、情報刺激がその人にとって不適応であると肉体内部の関係性が悪くなってきます。

身体内部の関係性を悪くする原因を考える際、このような外部から情報刺激との関係性を考える必要があります。私たちは常に様々な外部からの情報刺激にさらされて、無意識的に緊張したり、リラックスしたりしています。

例えば、人前に出て緊張するという経験は多くの人がしているのではないでしょうか。その緊張にも程度があり、過ぎると汗をかいたり、顔が赤くなったり、手が震えたり、ひどくなると、自分の意識とは関係なく首が自動的に動いたりします。

このような現象は、ある外部からの情報刺激に対して、自分の意識とは関係なく緊張させる脳・神経系の誤作動の仕業です。つまり、内部の関係性、内部の働きを悪くする原因は外部との関係性によるのです。

では、このような誤作動を調整するためにはどうすればよいのでしょうか?

人間の健康を考える際、肉体内の「働き」が正常に作動しているかどうかの「内部の関係性」を考えることはとても大切です。しかしながら、人間は常に外部環境に触れながら外部からの「刺激情報」を受けて生活を営んでいるということを忘れてはいけません。

PCRTによる施術では、様々な外部環境の変化に身体が適応できているかどうか、調和できているかどうかを特に「外部との関係性」に注目して「生体反応検査」を行います。

例えば、入学や就職で新しい環境への適応が困難な場合、主に自律神経系に誤作動が生じ、身体の働きが悪くなって様々な症状が現れます。

これらの症状はメンタル系と深く関係しており、身体の深い部分が環境にうまく適応できないことによる結果です。

PCRTの生体反応検査では「どのような五感情報(入力)が関係しているのか」「どのような潜在感情が関係しているのか」さらには「どのような価値観や信念が関係しているのか」を特定します。そして、施術では、それぞれの関係性による誤作動を調整します。誤作動が調整できると、身体がその環境にうまく適応できるような体質改善が促されます。

「適応できない」から「適応できる」ようにするということを脳科学的にいうと、脳・神経系が環境に対して新しく学習し、神経回路を構築してそのパターンを記憶するということです。それは、ロボット工学の技術が進化した最近のパソコンのように、使う人のクセを学習し、その人に合った使いやすさを記憶させる学習機能に似ています。

慢性的な痛みなどの症状が繰り返される原因は、身体がある「刺激情報」に適応できずに、身体がうまく働かないようになり、その働きが悪くなる誤作動を脳・神経系が学習記憶した結果です。

PCRTでは「働き」を悪くしている誤作動を特定して、その「情報刺激」にうまく適応できるように誤作動を調整し、再学習記憶を促すように治療を施すのです。

そうすることで、脳・神経系は特定の「情報刺激」に対する適応力が増し、誤作動が生じにくくなる体質へと変化していきます。人間は本来「慣れる力」を持っています。PCRTはその「慣れる力」=「適応力」を最大限に引き出す治療法でもあります。

2015年2月12日木曜日

「痛み」はどこからきているのか?

患者さんの中には、「痛み」はどこからきているのだろう?という関心は多いようです。

例えば、急性腰痛では、「重いものを持ったから」「急に腰を捻ったから」
慢性腰痛だと「姿勢が悪いから」「座り過ぎ」「内臓から悪いから」
首の痛みだと「目からきているのか」「枕が合わなかったから」「寝方が悪かったから」
肩関節痛、肘関節痛、手関節痛、股関節痛、膝関節痛、足関節痛などの手足の関節痛では「使い過ぎ」「運動のし過ぎ」などです。

事故などで肉体的な損傷を受けた場合、その損傷部分が原因で痛みを感じているというのは分かりやすい因果関係ですが、痛みの原因が曖昧な場合も少なくはありません。

原因があるから、その結果として症状がでる。

これは痛みの改善のためにはとても大切な関心事です。

私たち治療者も、患者さんの痛みを早く改善させるために、このテーマについて長年に亘って追究し、検証してきました。

それは、本質的な原理原則的なコンセプトで、単に「内臓が悪い」とか「使い過ぎ」、「姿勢が悪い」、あるいは「背骨がゆがんでいるから」といった一元的なものではありません。

それは「関係性」の問題です。

「関係性??」、「原因が関係性にある??」と原因と関係性がどのように結びつくのという疑問が生じるかもしれません。

人間の身体は、とても複雑で、あらゆる臓器や器官、組織、細胞が互いに関係し合いながら生かされています。それぞれの役割を担って働きながら、それらすべての部分と部分がつながり関係性をもって全体の働きを構成しているのです。

人間は生きている限りすべての部分が、何らかの役割をもっています。例えば関節の動きには複数の筋肉が関係し、それぞれの役割を担って、スムーズな動きを創り出しています。つまり、腰痛や膝関節痛などの関節系の痛みに関係するのは主に筋肉の問題です。

例えば背骨の関節で一部の筋肉がサボってしまったり、過剰に働き過ぎたりすると、関節系と筋肉系の関係性が悪くなり、背骨にゆがみや痛みを生じさせたりします。

では、一部の筋肉がサボったり、過剰に働き過ぎたりする原因は何でしょうか?筋肉は神経によってコントロールされていますので、脳・神経系との関係性で引き起こされているのです。

脳・神経系は身体全体の司令塔です。この司令塔である脳・神経系と筋肉系との関係性が良くなれば、関節は落ち着くべきところに落ち着いて、動きもスムーズになり、バランスのとれた姿勢を保つことができます。

脳・神経系の働きが正常であれば、筋肉系も、関節系も正常に働き、その結果として無理のないスムーズな動きを保つことができます。このように、関節の痛みの信号は、関節系、筋肉系、神経系の関係性の悪さだといえるのです。

また、この司令塔である脳・神経系は、関節系や筋肉系からなる筋骨格系だけでなく自律神経系、内分泌系、免疫系、循環器系、リンパ系などとも関係し合いながら健全な働きを維持しています。

どうでしょうか?痛みの「原因」が一元的でなく、「関係性」によって引き起こされているということをご理解いただけたでしょうか?

2015年2月9日月曜日

PCRTの原因療法

昔、何かコマーシャルで「臭い匂いは元からたたなきゃダメ!」というキャッチフレーズがありました。

症状や病気の改善も同じ理屈で、本質的に症状を改善させるためには「元」から改善することが必要だと私たちは考えています。

つらい痛みなどの症状を軽減するために、痛み止めなどの対症療法も必要ですが、痛みを引き起こしている元の原因を追究する原因療法がさらに重要です。

元の原因は何か?ということはそれぞれの学説によって異なります。

例えば、椎間板ヘルニアと診断を受けた腰痛の患者さんの場合、腰痛の原因はヘルニアの構造異常が原因だと考える傾向があります。

しかし、腰痛のない人たちを対象にした研究では、8割近くの人たちに椎間板の構造異常が認められました。つまり、構造異常が直接的な腰痛の原因ではないことが多いのです。

痛みの発生源の多くは筋肉や関節で、そのバランス異常の信号が脳に伝達され痛いと感じます。筋肉や関節のバランスを調節することで多くの腰痛が改善されます。

では、筋肉や関節のバランスに異常をきたす元の原因は何でしょうか?

それは、脳・神経系のバランス異常です。

脳・神経系は、筋肉の働きなどをコントロールする司令塔で、この司令塔に異常が生じると神経伝達に誤作動を生じさせます。そして、その誤作動が生じると筋肉や関節のバランスが悪くなり痛みなどの症状を引き起こします。




では、司令塔である脳・神経系のバランスに異常をきたす元の原因は何でしょうか?

それは、様々な「刺激情報」に関係する誤作動です。

人間は常に外界と接しながら生活をしております。ゆえに人間関係や食生活、環境汚染やウイルス、最近などと関係し合いながら様々な「刺激情報」(ストレス)を受け生かされています。

脳・神経系のバランス異常は、そのような外界からの「刺激情報」との関係性による誤作動によって引き起こされます。つまり、身体の中の内界と外部環境の外界とがうまく適応できずに脳・神経系にバランス異常が引き起こされているのです。

症状が慢性的に繰り返される場合は、脳がその誤作動を「学習記憶」した結果です。身体に誤作動が引き起こされるように「クセ」がついてしまったということです。

このように症状を引き起こす原因にはレベルがあり、そのレベルに応じて治療することで本質的な原因療法が期待できます。

2015年2月7日土曜日

通常医療(病院)とPCRTとの違い

 病院でしか治せない症状と病院では改善が期待できない症状があります。私たちは病院では改善が期待できない多くの症状に対して臨床研究を積み重ねてきました。

事故で骨折した。急に意識を失い転倒した。食事をした後に下痢、嘔吐、腹痛、発熱の症状があった。これらの症状の因果関係(原因と結果の関係)は病院の検査で明らかになります。病院で適切な検査と治療を受けることで多くの急性症状が改善されます。

しかしながら、慢性的に繰り返される腰痛、頭痛、肩こり、関節痛、イップスなどは何が原因でそのような症状が繰り返されているのか、その本質が分からないことが多いのではないでしょうか。

病院では慢性症状に対しても手術を試みることが少なくはありませんし、できるだけ症状を軽減するため、あるいは症状を抑えるために投薬療法を試みます。PCRTでは、慢性的に繰り返される症状の原因の多くは、コントロール系の「誤作動」を脳が学習記憶(プログラム化)した結果だと考えています。

急性症状の因果関係は明確になりやすい一方で、慢性症状の因果関係は不明瞭な場合が多いようです。PCRTでは慢性症状の元になる脳のプログラムを書き換える調整を施して、本質的な症状の改善に努めます。

人は日常生活の中で様々なストレス(刺激情報)にさらされながら生かされています。そのストレスは身体に悪影響を及ぼす一方で健康で豊かな生活を維持していくために必要な「刺激情報」でもあります。料理でいうと程よいスパイスのようなものです。

外から受けた「刺激情報」の信号は、身体の五感のフィルターを通じて無意識下に脳へ伝達されます。脳はその刺激情報を受けてコントロール系統に伝え、自律神経系、免疫系、内分泌系などと連携しながら、身体の安定性(恒常性)を維持するために常に自動調節を行っています。

この自動調整を行うコントロール系に「誤作動」が生じ、さらにその「誤作動」を脳が「学習記憶」したとき、慢性症状が繰り返されます。PCRTでは症状の第一原因となる「誤作動」の「学習記憶」に焦点を当てて、検査と施術を行います。

一方、病院では患者さんが訴える症状をできるだけ軽減させるために、主に対症的に投薬療法で治療を行います。最近では画像診断が高度に進歩しているため、身体の構造異常が明確になりやすくなっています。そのため構造異常が症状の原因だと考え、そこにアプローチする治療が主になります。

しかしながら、慢性症状の多くは、構造異常が直接的な原因にならないことが多いようです。PCRTでは、慢性症状に対するアプローチの仕方が、病院とは異なるということを患者様に理解していただき、症状改善のための活路を見出していただければと願っております。

2015年2月3日火曜日

「生体反応検査」で分かる誤作動

昨年度より、キーワードのチャートを使った検査法を取り入れておりますが、メンタル系に関係する脳の学習記憶による誤作動の特定がスムーズで、患者様にも分かりやすく治療効果が得られているようです。

最初は、言葉の文字を見ただけで身体が反応を示すということに、「え、え、???」という感じになられた方も少なくはないと思います。私たち治療者はこのように身体を使った検査法を「生体反応検査」といい、言語情報を使った検査を「言語神経反射検査」と呼んでいます。

古来より言霊として語られているように、言葉には見えない力が宿ると信じられてきております。長年、言葉に関する臨床研究を積み重ねてきましたが、結論的に「言語」=「情報」=「エネルギー」=「波動」=「気」という法則が当てはまります。これはエネルギー医学の分野でもいわれていることです。

例えば、日本語のチャートを使った「言語神経反射検査」を日本語の意味が分からない英語圏の患者さんや小児に検査を行っても、文字を眺めるだけで「反応を示す言語」と「示さない言語」が明確に示されます。

この反応は、言葉の「意味」というよりも言葉の「情報」=「エネルギー」が脳を刺激して生体エネルギーが無意識的に反応を示していることになります。脳には様々な「情報」をキャッチする機能が備えられておりますので、普段意識していない情報でも敏感に反応が示されます。

また、脳は高度な記憶装置を備えていますので、その情報が学習記憶され、誤作動を生じさせて様々な症状を引き起こしてしまいます。検査で引き出された学習記憶の情報が深ければ深いほど本質的な改善につながりやすく、表面的な感情の背後にある価値観や信念に関係することが多いようです。

チャートは、「感情」、「価値観」「信念」に関係する分野に分かれており、普段意識していない言語で反応を示すことが多いようです。特に信念や価値観に関係する自分の中にあるルール、すなわち『~べき』や「~ねばならない』が影響を及ぼしていることを知ることで脳の柔軟性が広がり、様々な変化に対するストレスへの耐性がついてきます。

「諸行無常」という仏教思想があるように、あらゆるものが常に流動的に変化し、同じ状態が続くということが不自然であるという前提があれば、信念や価値観に対しても柔軟性が広がり、様々な環境での適応力も変化するかもしれません。

生きていくうえで「ストレス」という刺激は常に存在し、常に変化し、進化し続けています。私たちはそのような流転するストレスと共存しながら生活を営む必要があります。本質的な健康を保つためにもこの流転するストレスとの共存は必須条件です。

最良の健康を維持していくために、メンテナンス的にもファミリーカイロでの治療をご利用ください。よろしくお願い申し上げます。