2015年12月1日火曜日

「身体に聞く検査法」とは?「無意識への問診」


当院で治療を受けていただいた方はすでにご存じの方も多いかと思いますが、調整を行うか否かの判断は、「通常医療」とは異なる「身体に聞く検査法」に基づいています。そして、その検査結果に基づいて「身体の働き」や「生体エネルギー」の調整を行っています。

「身体に聞く検査法」は、目で確認できるような西洋医学的検査だけしか信じられないという方にとっては「不可思議な検査法」になるかもしれません。この「身体に聞く検査法」には、当院で行っている「下肢長比較」と「筋肉テスト」による検査法があります。これは、米国のカイロプラクティックという療法から始まりました。

下肢長比較による検査法は1920年代、筋肉テストは1940年代から体系化され、多くのカイロプラクティックドクターによって治療の判断基準として使われてきました。このような検査法は、信頼性のある科学的論文で、一部客観性が証明されていますが、心‐脳‐身体の関係性は複雑で、研究のための「客観性」を再現するのはとても困難とされています。

しかしながら、このような検査法を信じていただける患者さんには、的確で再現性のある検査ができますので、その検査結果による治療効果は高くなります。逆にいうと、このような検査法が信じられない患者さんの場合は、検査法が不安定になり、それに伴って治療効果がうまく引き出せないこともあります。

この「身体に聞く検査法」のすごいところは、無意識の誤作動記憶にアクセスできるところです。私たちの心‐脳‐身体はほとんど無意識の世界で活動しています。内臓系での消化やホルモン系の代謝、あるいは、筋肉の緊張やリラックスもほとんど無意識的(約95%)にコントロールされています。

この無意識のコントロール系が誤作動を起こして、その誤作動が脳や身体に記憶化されると、様々な慢性症状が生じてしまいます。この慢性症状を引き起こす誤作動の記憶を検査するためには、無意識の心‐脳‐身体に聞くのが早いのです。「意識の心」ではなく「無意識の心」へのアプローチがポイントです。

「意識への問診」も大切ですが、身体に聞く「無意識への問診」の方が数段価値が高く、信頼できると考えており、それゆえに、ほとんどの検査法は「身体に聞く検査法」に委ねられています。このような検査法は非科学的だと揶揄されがちですが、信頼関係が保てる限り、脳は高性能の検査結果を出してくれるといつも感じています。これからも「身体に聞く検査法」に磨きをかけて、皆様の健康にお役に立つことができればと願っています。

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