2018年8月24日金曜日

思いがけない過去の「トラウマ」が慢性症状を引き起こす

先日、患者さんが痔の症状を訴えてしばらくぶりに来院。以前も痔の症状で施術させていただいたことがあり、その時は一時改善したが、今回はその時よりも悪いとのこと。来院時には、何もしなくても患部に痛みを感じているとのことだった。

アクティベータ療法でハード面の施術を終えた後、PCRTのプロトコルへと進んだ。最初に示されたキーワードは「恐れ」だった。プロトコルに従って、詳細チャートで「どの領域から特定したら良いのか」という前提で、「分野」→「立場」→「時系列」という順でPRT検査をすると、「時系列」で反応。そこから「現在」→「過去」・・・と進めると「過去」で反応。さらに、「近い過去」なのか「遠い過去」なのかをLPRT(言語生体反応検査法)で検査すると、「遠い過去」で反応。そこからLPRTで年代を特定すると、18年前で反応を示す。

「18年前の恐れに関係する記憶が関係しているようですが、何か心当たりがありますか?」と尋ねると、患者さんは「・・・・その年は丁度、主人が亡くなった年ですね・・・」という。「それでは、その当時を思い出して、その時の最悪の恐れをシナリオ的に想像してもらいますか?」と尋ねる。検査で陽性反応が示されたので、そのイメージで調整を行う。

調整後

「あっ・・だいぶん楽になりました・・・」と喜んでいただいた。

1週間後に来院していただいたが、前回の施術後から改善状態が継続しているとのことで喜んでいただいた。検査でも陽性反応が示されずに改善が維持されていた。今回の痔の症状の改善は、ある意味、劇的に改善した一例といっていいだろう。

この患者さんの痔の症状は以前から診させていただいたのに、なぜ、その時に過去の記憶が引き出されず、今回は引き出されたのか?後で振り返った。それは、できるだけ施術者(私)の思い込みが最小限になるように、マインド設定をして、チャートに沿って検査を進めた結果だと思った。私自身もまさか18年前の記憶が影響しているとは思いもよらなかったし、ご主人をご病気で亡くされていたことは知っていても、18年前だとは知る由もなかった。

改めて「無意識に聞く検査」に磨きをかけて、幅広くアンテナを広げて、本質的な原因を引き出せるように訓練をし続けなくてはならないと思った。また、思いがけない過去の記憶(トラウマ)が、案外現在の慢性症状に結びついているということをもっと多くの人に知ってほしいと思う。また、そのトラウマが症状の発症よりも遠い過去であっても無意識の脳と関連していることも少なくはない。理性的な脳で考えると辻褄が合わないことでも、深い感性的な脳は関係しているようだ。トラウマの調整で症状が改善されたことから考えても、そのトラウマが症状に関係していたと思わざるを得ないだろう。

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