2018年9月13日木曜日

PCRT中級2の研究会を終えて・・・「素直さ」に勝る武器はない


 今回のPCRT中級2の研究会を通じて嬉しく感じたことがあります。PCRT研究会に継続して参加していただいている若手の先生が、臨床現場でもPCRTを忠実に使い、多くの患者さんに喜んでもらって成果を出しているという声を聞かせていただきました。また、他のインストラクターからもその先生が今回の研究会で、他の先生方の見本になるような実技を淡々とされていたとフィードバックをいただきました。確かにその先生の成長ぶりには目を見張るものがありました。私への質問も、研究会で会うごとにだんだんとレベルが高くなってきているのを感じていました。

何がそのような「成長」を促しているのでしょうか?それは、「素直さ」だと改めて思いました。その先生は直感的に「これだ!」と感じたのでしょう。ある時からPCRTの研究会はもちろん、私が指導するICCコーチングのトレーニングにも参加していただきました。吸収できるものはできるだけ吸収しようという意欲が感じられました。ご本人もコーチングを受講されて、人生的にも大きな変化を感じられたと言われていました。

昔読んだ本の中で「一流の人は、いくつになっても素直に学ぶ」ということが書かれていたのを思い出しました。「素直な人」の反対は「我が強い人」ということになります。「我が強い人」は、自分が身につけた知識や経験を大事にして、過去の知識や経験が否定される情報や新しい考え方を受け入れようとしないように感じます。一見、謙虚に受け入れて頭では理解しているように感じても、行動を見ていると心の奥に響いていないのが分かります。

一流の人は、自分の考えだけに凝り固まっている危うさを知っているので、人の話を素直に受け入れる感性を持っているようです。その危うさとは、「自分が正しい」、「この考え方しかない」と思った瞬間から成長が止まってしまうからです。もしも、自分に合わない考え方でも、一旦は素直に相手の教えを受け入れる。そして、その考え方が自分の成長につながるようであれば、その考え方を実践し、もしも、自分には合わない、自分の成長にはつながらないのであれば、それは知識として置いておく。

恐らく、新しい考え方を受け入れると、過去の考え方を捨てなくてはならないと思い込んでしまい、新しい考え方を受け入れられないのかもしれません。本来は、過去の知識や経験は捨てるものではなく、積み重ねていくもので、新しい考え方が加わることで成熟していくはずです。逆に新しい考え方が入ってこない時は、成長が止まっているときでもあると言えるでしょう。

どんなに高いレベルの知識や長い経験があっても、成長のための「素直さ」に勝る武器はないように思います。何よりも素直な人は応援したくなるし、周りからも応援されるように思います。「素直さ」は人を成長させ、人生を豊かにしてくれると私はつくづく思います。

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