2019年10月14日月曜日

「友達が多い方がいい」という信念の影響―痙性斜頸の施術過程での一コマ

本日、痙性斜頸の施術の過程で深い気づきがあったので、書き留めておきたいと思います。現在、大学1年生の女性が痙性斜頸で通院中です。本人も随分よくなってきているとの自覚があり、施術は順調に進んでいます。施術の過程でとても良い気づきがあり、そのことが症状改善につながっているということがよく分かります。その気づきの過程を一部シェアさせていただきます。

誤作記憶の検査では、以下の反応が示されました。
「喜び」→良い成績→さらに深く→「存在感」の反応。成績が良いことで人に評価され存在感を維持できているという認識。
「慈悲心」→友人関係で自分→人格的に切るに切れなくてだらだら続いてお付き合いする自分→ネガティブな思考を持つお友達に振り回されるので、もっとポジティブな思考をもつお友達とお付き合いして自分を高めたいと願う。それが一年ほど前からの悩みで現在でもその悩みは続いているとのこと。

そこで、悩みパターンに関係する「誤作動記憶」を検査。すると信仰心のキーワードで反応→友人関係→質問から「友達は多い方がいい」という信念があり、それは、先に示された「存在感」にも関係していました。

つまり、「友達は多い方がいい」という信念は、心の奥で大切にしている「存在感」につながっており、「友達が多ければ、自分の存在感は高い」という心の構造の一つになっていました。その信念が「心のブレーキ」になり、それがあるが故に切りたくても切れない友人関係のジレンマにつながっていたということが明確になったということです。

そして、その施術後の改善も明らかに示されており、下に向く動作でも首が傾く動作はほとんど再現されず、スタッフによると受付から帰る際の動作でも、ジストニア特有の手を添える「感覚トリック」の動作も見られずに帰られたとのこと。

今回は9回目で2枠の施術時間で週に2回のペースで通院されています。まだ、完治したとは言えないまでも初心時の症状に比べるとかなりよくなっているのは明らかなので、この調子でさらにぶり返すことなく良い方向へと改善してほしいと願っています。

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