2017年4月20日木曜日

東京でのアクティベータセミナー AM seminar in Tokyo

東京でのアクティベータセミナー AM seminar in Tokyo

69回アクティベータセミナーが東京で開催されました。AMを主な治療法として使って繁盛している先生方が多く参加されていましたが、初心に戻ってさらに学びを深めているのが印象的でした。体験型のセミナーにはある程度の規律(受講者の心得)が必要です。AMセミナーでも規律やルールを重んじています。そのような規律があるがゆえに楽しさが会場に溢れているようにも感じられました。

例え熟練者であっても、AMにおけるポジション1の下肢長検査において、神経関節機能障害の反応を読み取れるだけの長軸圧をかけることができていなかったり、神経関節機能障害部位へのコンタクトの甘さから、受容器への活性化が不十分で陽性反応が消失していなかったりしていました。AMはシンプルであるがゆえに奥深さがあります。それはもう分かっていると錯覚しやすいという落とし穴もあります。シンプルな技法の中からその学びが深まれば深まるほど治療効果もさらに高まることでしょう。

米国におけるAMI社のインストラクターセミナーに日本人として初めて参加させていただいたのは今から20年前でした。丁度、AM30周年の年でAMのテキストの初版(英語版)が出版された年でもありました。そこからAMの翻訳を始め、4年後にAMI社公認セミナーを開催しました。あの当時を振り返ると、指導者としても学びが深まり、私たちインストラクター自身もさらに成長させていただいていることを肌で実感させていただいています。


2017年4月18日火曜日

PCRTとAMによるゴルフのドライバーイップスの施術経過(4回シリーズ) シリーズ4

【4回目の施術】

問診
術者:どうでしたか?
患者:そうでね。まだ、症状はありますけど・・・色々と考えてみて、ゴルフレッスンに通うのをやめました。
術者:そうですか。練習はされましたか?
患者:はい、ゴルフ練習場で100球ほど打ちました。

目安検査:陽性反応
筋肉・関節(自動運動)=右大胸筋
症状イメージ=ドライバーショット

ハード面調整(肉体内関係の誤作動記憶調整):
AM(アクティベータ・メソッド)とPCRT(心身条件反射療法)でハード面調整を完了。ハード面調整完了後、症状イメージ(イップス)以外の目安検査は消失。

ソフト面調整(肉体内関係の誤作動記憶調整):
症状イメージ(ドライバーショット)のEB(誤作動記憶)から施術開始
術者:陽性反応が示されていますので、それに関係する無意識の誤作動記憶のキーワードを探していきます。
PCRT誤作動記憶検査チャートを使いPRT(生体反応検査法)を行う』
『大脳辺縁系→信念チャート→慈悲心でPRT陽性反応』
術者:慈悲心というキーワードで陽性反応が示されました。前回もこのキーワードがでていましたね。
患者:イップスの自分が可哀想ということでしたね。
術者:それではもう一度そのことをイメージしてもらえますか?
患者:はい。(術者はイメージ)
PRT(生体反応検査法)を行う』
術者:再度、そのことで陽性反応が出ていますので、もう少しその内容で具体的な認識が必要だったかもしれませんね。何かそのことで具体的になりそうですか?
患者:ゴルフを楽しめてない自分が可哀想だと思いますね。楽しめていないからイップスになるのか、あるいはイップスだから楽しめないのかわかりませんが・・・恐らく今まで、スコアや競技のことにフォーカスしすぎて、いい成績をだすためにコーチをつけてレッスンを真面目に受けて頑張っていたのですけれども、ゴルフを楽しむという肝心なところが抜けていたのだと思います・・・
術者:(お〜〜それは素晴らし気づきだ・・・)あ〜なるほどですね。それでは、そのことが影響しているかどうか、検査をしてみましょう。それでは、最初に、スコアや競技の結果も大切ですが、それらも含めて、ワンゲーム、ワンショットを楽しまれているご自分になれますか?
患者:はい。なれると思います。
術者:それでは、そのようになっているご自分を想像してみてください。
患者:はい。(ゴルフを楽しんでいるイメージ)
PRT(生体反応検査法)を行う』
術者:そのイメージでは陽性反応が示されていないので、心身ともに健全な状態ですね。それでは、スコアや競技を意識してプレッシャーを感じているご自分になれますか?
患者:はい。(スコアを気にしてプレッシャーを感じているイメージ)
術者:そのイメージでは陽性反応が示されていますので、心身ともに不健全な状態ですね。それでは、そのことが身体に影響を受けないように調整しますので、最初は、プレッシャーを感じているイメージ、次にゴルフを楽しんでいるイメージで深呼吸をしながら2往復してもらえますか?その間、そのことが身体に影響を及ぼさないように調整させていただきます。
患者:はい、わかりました。
PCRTパターン調整法を施す』
術者:調整しましたので、再度プレッシャーを感じているイメージをしてもらえますか?
患者:はい。(プレッシャーを感じているイメージ)
PRT(生体反応検査法)を行う』
術者:先ほどの陽性反応が陰性反応に切り替わっていますので、最初のゴルブを楽しめなくて可哀想な自分をもう一度意識してもらえますか?
患者:はい。(可哀想な自分のイメージ)
術者:そのイメージも陰性反応ですので、誤作動記憶が調整できていると思います。
『ソフト面調整法完了』
術者:今日は、ご自分で改な気づきをされて、何か改善の扉が開いたような感じですよね。
患者:そうでね(満面の笑顔)。今度、コースを周るので楽しみになってきましたね!
術者:それでは、私も次回の施術を楽しみにしています。

考察:
前回の施術からの気づきで、まさかゴルフレッスンを辞めるとは思っていなかった。レッスンの指導に縛られるというのは一旦保留して、以前のように楽しむことを優先しようという選択なのだろう。レッスンは受けようと思えばいつでも受けることができるので、また、必要だと感じれば受ければいい。恐らく、その選択は、深い気づきから生まれたもの。スコアやランクを上げるために、「〜すべき」「〜ねばならない」と技術論が先行しすぎて、何のためにゴルフをするのかという本来の自分目的を見失っていたのだろう。技術論に囚われて「正しい、誤っている」という判断ぐせは、不自由な自分になりやすい。

5回目の施術】

前回のゴルフの後、腰がだんだんと痛くなって、朝起き上がれないほどだったとのことで、腰痛治療をメインに来院。

改善の報告:
術者:それでスイングはどうでしたか?
患者:スイングでしょう!あれから、6割ぐらい改善した感じですごく良かったですね。前半は、もう治った感じでニコニコしながらプレーしていました。でも、後半は少し違和感を感じていましたけど・・・
術者:それは良かった。自信が持てましたね。また、ゴルフを楽しめたのも良かったですね。
患者:はい、だいぶん自信がつきましたね。(笑)



2017年4月15日土曜日

PCRTとAMによるゴルフのドライバーイップスの施術経過(4回シリーズ) シリーズ3

3回目の施術】

目安検査:陽性反応
筋肉・関節(自動運動)=右肩関節、右鎖骨関連関節、右大胸筋
症状イメージ=ドライバーショット

ハード面調整(肉体内関係の誤作動記憶調整):
AM(アクティベータ・メソッド)とPCRT(心身条件反射療法)でハード面調整を完了。ハード面調整完了後、症状イメージ(イップス)以外の目安検査は消失。

ソフト面調整(肉体内関係の誤作動記憶調整):
症状イメージ(ドライバーショット)のEB(誤作動記憶)から施術開始
術者:今日も陽性反応が示されていますので、それに関係する無意識の誤作動記憶のキーワードを探していきます。
PCRT誤作動記憶検査チャートを使いPRT(生体反応検査法)を行う。』
『大脳辺縁系→信念チャート→執着心でPRT陽性反応』
術者:執着心で陽性反応が示されていますが、何か心当たりがありますか?
患者:ゴルフのスコアですかね?
PRT(生体反応検査法)を行う』
術者:そうですね。そのことで陽性反応が示されていますね。「さらに」の検査で反応がでますので、その先にあるのは何でしょうか?
患者:試合に勝つことですね。
術者:そうですね。そのことで陽性反応が示されていますね。それ以上の反応はいようですので、そのイメージで調整させてもらいますね。そのことをイメージしながら大きく深呼吸をしてください。
PCRT呼吸振動法を施す。続いてPRT(生体反応検査法)を行う』
術者:それでは、最初のドライバーショットのイメージをしてもらえますか?(フィードバック検査)
患者:はい。(ドライバーショットのイメージを行う)
術者:再度、陽性反応が示されていますので、検査チャートを使って検査させてもらいますね。
『大脳辺縁系→信念→慈悲心でPRT陽性反応』
術者:慈悲心というキーワードで陽性反応が示されていますが、この場合、自分自身か、他者に対して可哀想な気持ちとか何かしてあげたいとか、何々のようになってほしいというなどの思いに関係しますが、何か心当たりはありますか?
患者:自分でしょうね(笑)たぶん、イップスの症状がでてから結果が出せなくて可哀想な自分がいると思います。
術者:それでは、そのことで検査させてもらいますね。
生体反応検査法を行う
術者:そのイメージで陽性反応が示されていますので、そのことが影響しないように調整させてもらいます。
PCRT呼吸振動法を施す。続いてPRT(生体反応検査法)を行う。
術者:慈悲心に関する陽性反応が消失しましたので、再度、ドライバーショットのイメージで検査をさせてもらいます。(フィードバック検査)
患者:はい。(ドライバーショットのイメージを行う)
術者:再度、陽性反応が示されていますので、検査チャートを使って検査させてもらいますね。
『大脳辺縁系→信念→忠誠心でPRT陽性反応』
術者:今度は忠誠心というキーワードで陽性反応が示されていますが、何か心当たりはありますか?
患者:ゴルフプロのレッスンコーチの指導の通りにするというのはあると思いますね・・・
術者:それでは、そのイメージで検査してみますね。
PRT(生体反応検査法)を行う』
術者:陽性反応が示されていますね。あ〜なるほど。これは私が様々なイップスで悩んで来られた患者さんを診させていただいていつも感じることですが、技術的な指導をされる指導者のアドバイスを忠実に守ろうとする真面目な方はイップスに陥り易い様です。その指導者の技術指導は間違ってはいないかもしれませが、あくまでもその方の経験に基づく技術指導で、Aさんにその技術が自分の能力や体格にあっているかどうかはわからないと思います。ドライバーのスイングの基本形はあるかもしれませんが、人それぞれに顔や体型が異なるように、厳密に言えば同じ技術ではないと思います。指導者のアドバイスはご自分なりに参考にされてもいいかと思いますが、最終的にはそのアドバイスが自分に合っているかどうかを消化して、自分流を練習の中から紡ぎ出して自分のスイングを自分で編み出すことが大切かと思いますが、どうでしょうか?
患者:そうですよね。調子がいい時は自分流の感覚でフルスイングしていたのですが、さらに上を目指してコーチに指導を仰ぐ様になってから、自分のスイングがわからなくなったのですよ。そうえば、そこからイップスのようになった気がします。レッスンに通うのはやめたほうがいいですかね。
術者:やめなくてもいいと思うのですが、指導者のアドバイスは参考にして自分流を見つけ出すことが大切かとおもいます。
患者:なるほど。
術者:それでは、この場合、新しいレッスンの取り組み方を整理して、それがご自身に合っているかどうかを検査して調整した方がいいと思います。私からの情報も参考にしていただいて、これからのレッスンの受け方を想像できますか?
患者:はい。(新たなレッスンの受け方をイメージ)
PRT(生体反応検査法)を行う』
術者:そのイメージで陽性反応が消えていますので、この場合は、前の思考パターンから新しい思考パターンに切り替える調整をさせてもらいます。最初は前の影響を受けていた思考パターンのイメージで、次は新しい思考パターンのイメージです。深呼吸しながらそのイメージを2往復してもらいます。
PCRTパターン振動法を施す。続いて生体反応検査法を行う。
術者:これで陽性反応が消失していますので、今日のパターンを覚えておいて、自己療法も自宅で行なってください。

『ソフト面調整法の施術完了』