2016年1月25日月曜日

「生体反応検査法」の原理とは?

先日、ナノテクノロジーを使って早期がん検査の開発を行っているという番組をたまたまテレビで見ました。最近ではナノテクノロジーの発展に伴い、一滴の血液だけでがんを判別する方法を開発したということを紹介していました。その早期発見につながる原理となったのは、分子レベルでの電荷状態の応用です。簡単に言うと、がん関連物質がもつプラス荷電状態を利用して、マイナスの荷電の検査用チップに吸着させてがん有無判定を行っているとのことです。

私はこの番組を見て、以前行っていた生体反応検査法の研究でいろいろと臨床現場で試していた時のことを思い出しました。留学時代、様々なカイロプラクティックのセミナーを受けて、生体の異常のある部位を触ると、筋力が弱化したりすることを学んでいました。その詳しい原理は分かっていませんが、その学びをヒントに生体に磁石を当てながら、生体反応検査法を行っていました。磁石にも色々な種類や磁力の強さがあり、強い磁力の磁石も海外から取り寄せたりして、様々な角度から生体のエネルギー反応を研究していました。

その時に明らかに感じたことは、症状や病気に関係する自然治癒力は、磁力や電荷などのエネルギー的な観点でとらえる必要があるということです。そして、自然治癒力を引き出すことを目的にしている治療者は、身体を「物質的」にとらえるのではなく、「エネルギー的」にとらえることが必要であるということを確信しました。身体の状態を「物質的に診る」のか、あるいは「エネルギー的に診る」のかでは、症状や病気に対する考え方も治療法も随分と異なります。

カイロプラクティックを例にいえば、物質的に診るカイロプラクティックの場合、「背骨がズレているから腰が痛い」となりがちです。エネルギー的に診るカイロプラクティックの場合、「身体をコントロールしている神経エネルギーが滞っているから腰が痛い」となるでしょう。私は、「エネルギー的」という意味をナノテクノロジー的にいえば、「分子レベルで生体内のプラス、あるいはマイナス電荷のバランスが調和されていない状態、偏りのある状態」だと考えています。

研究会では、図のような仮説図を描いて説明していた時もありました。エネルギー的に異常がある部位を私たちはエネルギーブルロック(EB)と呼んでいますが、そこには分子レベルでマイナスの電荷ばかり、あるいはプラスの電荷ばかりが偏って、生体エネルギー的なバランス異常をきたしているという仮説です。今回のような最新技術による科学的な研究をみると、私が想像しているEBの仮説もまんざら捨てたものではないと改めて感じました。

いつの日かこのような仮説が科学的に検証され、社会に役立つことを願いながら、今後も臨床での研究を継続していきたいと考えています。

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