2014年10月16日木曜日

「ストレス」を認知して脳(心)のコップを広げよう!

PCRT(心身条件反射療法)別名:ニューロパターンセラピーは、脳(心)のコップに溜まったストレスの誤作動を解放させて、様々な症状を改善します。さらに、ストレスに対する「認知力」を高めて、ストレスを整理し、脳のコップの枠(容積)を広げます。そうそることでストレスに対する「耐性力」や「適応力」を上げ、「脳の体質改善」へと導くことができます。

痛み、コリ、しびれ、疲れなどの様々な症状は、意識的にも無意識的にも様々なストレスが溜まり、脳(心)のコップの中で、耐性のボーダーラインを超え、緊張が持続し続けることで生じます。一般的にはストレス解消としてストレスの対象から離れて、息抜きに非日常的な行動をしたり、運動したりしてストレス発散に努めます。



そのようなストレス解消法で一時的に改善することもあるかもしれません。しかしながら、表面的には解消された気分になっても、深層的にはその緊張が芯から取れていないことも少なくはないのではないでしょうか?深層的に芯からその緊張を取り除くためには、脳・神経系の誤作動を調整することが必要です。人間の身体をコントロールしている脳・神経系の誤作動が調整されると痛みやコリを引き起こしている原因の緊張は自然に解放されます。

人は生きている以上、様々なストレスと接しながら生活しています。そのストレスは生きていくうえでも大切な「刺激」で、何らかの刺激がなければ生きていくことができません。しかしながら、そのストレスが一時的であれば問題はないのですが、慢性的に長引くようなストレスを抱える場合があります。そのような場合、できるだけそのような慢性的なストレスは元から解放させなくてはなりません。PCRTではその元のストレスを特定してそれに関係する誤作動を調整し、脳(心)のコップにストレスが溜まらないようにサポートすることができます。

さらに、PCRTの施術を継続していると、脳(心)のコップの枠が広がり、様々なストレスが溜まっても、整理されやすくなります。また、脳(心)のコップの容積が広くなっているので、ストレスに対する「耐性力」と「適応力」が身に付き、様々なストレスの影響を受けにくい体質へと改善されていきます。

PCRTでストレスの影響を受けにくい体質改善を目指しましょう!

2014年10月3日金曜日

腓骨神経麻痺の早期回復

【初回所見】

二十歳後半の女性が、腰から足にかけてのコリ感、運動時痛、しびれ感を訴えて来院。腰痛は以前からあったとのことだが、今回は2週間ほど右足指のしびれ感がでてとれないとのこと。前かがみになると腰から臀部にかけて痛みを伴う。接客業なので、お辞儀の際に前かがみになるのがつらいとのこと。痛みの程度はやや軽減してはいるが、足先のしびれ感が取れないとのこと。2週間前に整形外科医院を受診。レントゲン検査を受け、痛み止めと炎症を抑える薬の処方を受ける。

【初回検査所見】

爪先立ちで歩いてもらうと、右側に不安定感あり。踵で歩いてもらうと右の足関節背屈がしにくい状態。足関節背屈運動も左右比較すると30度の誤差があった。右の前脛骨筋に軽度の麻痺がある状態。右側の足背部(第一、第二中足指節関節周辺部)に知覚異常を伴う。右の股関節周辺の筋群に機能異常、右腰方形筋部に機能異常。

AM(アクティベータ・メソッド)では右の下肢、骨盤部、腰部、頸部に神経関節機能障害を認めた。
PCRTの脳神経機能検査では、右側の対光刺激、右側の聴覚刺激、右側の嗅覚刺激、眼球の上方、下方運動にて陽性反応を示した。
PCRTの経絡検査では胃経に陽性反応がみられ、「劣等」の感情が関係していた。
PCRTの感情検査では、その他「恐れ」、「連帯感」の感情、「刺激、変化、挑戦」の価値観に陽性反応を示した。

【初回~5回までの施術】

AMとPCRTにてそれぞれの陽性反応を調整。腰痛、臀部痛は初回の施術でかなり改善。右足先の軽度の麻痺としびれ感は、施術回数を重ねるごとに徐々に改善、5回目の施術後には、踵での歩行がほぼ左右均等になり、足関節背屈も左右同じ角度まで改善した。施術開始から3週間目だった。

【考察】

腓骨神経麻痺にも様々な原因、ならびに程度がある。大きく分類すると「構造学的な直接的な圧迫」による麻痺なのか、「神経生理学的な間接的な圧迫」、すなわち筋肉、筋膜などの軟部組織による間接的な緊張によるものに分類することができる。すでに整形外科院で構造学的な検査を受けていることから、構造学的な原因は除外できると判断した。また、初回のAMとPCRTの施術直後に麻痺症状の改善がみられたことからも神経生理学的な原因が関係していることが明らかだった。西洋医学的には総腓骨神経絞扼性神経障害による腓骨神経麻痺ということだが、AMとPCRTを併用して神経生理学的な誤作動を起こしている原因を消去することで症状が明らかに改善していった症例だった。神経を直接圧迫したなどの肉体的な原因ではなく、心と身体のつながりの誤作動が関係していたので、その「誤作動」が溜まらない様な体質改善を目指すためにも定期的な施術が理想だろう。


2014年10月1日水曜日

「身体のバランス」と「心のバランス」

「身体のバランス」は正常に保てているでしょうか?

現代は、山あり谷ありの複雑な自然な環境とは異なり、ほとんどの道は舗装され、バリアフリーで、障害物が少ない安全な環境で毎日の生活を送っています。そのため知らず知らずのうちにバランス感覚は退化して、その機能が低下している可能性があります。

身体のバランス感覚をテストする簡単な方法があります。まずは、両足でまっすぐに立ちます。次に片方の太ももが床と平行になるぐらいに挙げて、片足立ちをします。30秒ぐらい保持します。(転倒しそうになったらすぐに足を床に着けましょう!)あまりふらつきがなければ、少し休んで、今度は目を閉じて、片足立ちを30秒ぐらい保持します。ふらつきがなければ、身体のバランス感覚は正常です。

もしも、大きくふらついたり、挙げた足が床に数回着くようでしたら平衡感覚の調整機能に異常が生じている可能性があります。平衡感覚には耳の奥の三半規管や小脳の機能が関わっていますので、そのような異常がある場合には、専門医での診察や当院での治療をお勧めします。

さて、「心のバランス」ですが、正常であるかどうかの判断はとても複雑です。一つの判断基準として、「感情」があります。「感情」には「外に現れる感情」と「内で処理される感情」があります。また、自分で自覚しやすい「顕在的感情」と、自覚しにくい「潜在的感情」があります。感情の性質から分類すると「意欲」や「義務」などの意志的感情、「喜び」や「連帯感」などの肯定的感情、「恐怖」や「逃避」などの否定的感情があります。

一般的には否定的な感情は無くして、肯定的な感情を持つようにしましょうという教えがありますが、それは、心のバランスから考えるとそれは不自然かもしれません。喜怒哀楽の感情は外に現れるか否かにかかわらず、生きた人間としてその感情が日常の生活の中で現れないということは心のバランスが保てていない可能性があります。

また、「怒り」の感情は良くないといわれています。その感情が一時的ではなく長引くような感情になると、人間関係だけでなく身体にも影響を及ぼします。しかし、子供をしつけるときには時には激怒して大切なことを気づかせて、次の日には、ケロッとして、喜んで笑顔で接するということもあるでしょう。そのような強弱のある感情やバリエーション豊富な感情の中で豊かな心が育まれるのかもしれません。

ドラマや落語でも面白い内容には、笑わせたり、驚かせたり、泣かせたりして、喜怒哀楽の感情を巧みに表現して、人間味を感じさせてくれます。論語の中で「中庸」という言葉があるように、過大、あるいは過少にならずに何事もほどほどにバランスを保つことが大切だと説かれています。身体も心の感情も偏らずに幅広く動かすことが身も心も豊かになる秘訣になるようです。