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2020年4月3日金曜日

遠隔治療のご案内

新型コロナウイルス感染に伴い、先行きが不透明な状況が続いています。今までにない未知の経験をしています。当院でも先月末よりスタッフのマスクの着用と院内の消毒を徹底する様にしています。通院してくださっている患者様も不安を抱えている様子で、先日は、長年当院をご利用いただいている方から遠隔治療を希望され、電話を通じてご家族の治療を行いました。「遠隔治療」、「電話で治療」などと聞くと、怪しげに感じるかもしれません。当院で行っている遠隔治療は、限られた患者様にしかお勧めはしていませんが、院内で行っているPCRT(心身条件反射療法)に含まれている手法で、10年以上前から希望される患者様に治療させていただいています。PCRTのセミナーでは上級者の治療家に限りこの遠隔治療の手法をご紹介させていただいております。

遠隔治療は、当院での施術経験がある患者様に限らせていただいており、お互いに信頼関係があることが大前提です。この治療は特に脳の大脳辺縁系レベル(無意識の心理的要因)が関係して、身体症状やメンタル症状の問題が生じている方や遠方の方、外出が困難な患者様に喜んでいただいておいます。中には治療院での施術よりも遠隔治療を好まれる患者様もおられます。関節痛やコリなどの筋肉、関節系などの症状、頭痛や胃痛など心身相関が関係する症状の多くは治療後すぐに改善されます。また、メンタル的な問題に関しても同様です。

どのように遠隔治療を行うのかというと、基本的な検査手順などは通常の手法と変わりませんが、直接身体に触れることや体感的な感覚に触れることには制限があります。電話による繋がりでお互いに意識を合わせて、症状を共有し、その症状に関係する生体エネルギーブロック(EB)を特定。そして、そのEBに関係する無意識の心理的要因のキーワードを特定します。さらに、そのキーワードに関係する詳細を絞り込んで、そのキーワードに関係する無意識の事柄を質問させていただき、生体エネルギーの誤作動に関係する無意識的な心理的要因を特定します。

私は、電話越しに患者様との対話を重ねながら、フィンガーテスト(生体反応検査法)を行い、患者様が意識している内容で陽性反応(誤作動反応)を示すかどうかを検査します。もしも、陽性反応が確認されたら、患者様には「今の内容で陽性反応があります。」とお伝えして、その内容を認識してもらい、胸部へのタッピング振動を行いながら深呼吸をしてもらいます。そのとき、同時に私は患者様の代理として使っている人形や模型に同様の施術を施します。一つの症状に対しては複数の誤作動記憶(心理的要因)が関係しているので、EBの陽性反応がなくなるまでこの手法を繰り返します。

症状の種類にもよりますが、ほとんどの患者様はこの手法で症状が軽減、あるいは消失し、治療後にすぐに効果を感じられる方が多い傾向はありますが、数時間、数日後に改善される方もおられるようです。通常医療を強く信じている人にとっては、眉唾物に聞こえるかもしれませんが、症状を引き起こしている原因が生体の電気信号、すなわちエネルギー的信号の誤作動、無意識の心理的電気信号によるという視点に立てば、何ら不思議なことではありません。

当院の患者様で、遠隔治療を希望される方はご連絡いただければと思います。

2017年5月23日火曜日

気分障害(イライラ感)の遠隔治療

気分障害(イライラ感)の遠隔治療

70代女性、大学教授。6年ほど前から当院を利用していただいており、数年前より電話による遠隔治療を好んで利用していただいている。約5ヶ月ぶりの遠隔治療の依頼。数週間前より自律神経失調症のような症状が現れ、気分のイライラ感も強く、すぐにカッとなったり、突然、たわいのないことで悲しくなったりするとのこと。最高のイライラ感を10レベルとすると8(フィンガーテスト《生体反応検査法》)レベル。

術者:「おそらく、イライラ感が治まったら、他の自律神経系に関係した症状も治まってくると思いますが、どうですか?」
患者:「そうですね。」
術者:「それでは、イライラ感を思い浮かべていただいて、検査をさせてもらいます」
誤作動記憶検査チャートを使いながら、フィンガーテストにて検査。
大脳辺縁系→信念→警戒心
患者:「今・・・・・とても仕事に追われている感じで、よそ見をするとその仕事に支障がありそうで、何か馬の目隠しのように前だけを見ていないといけないという感じで・・・でも、気になる本があるとそれを取り寄せたりして、・・・仕事に集中しなくてはいけないのに他のことが気になっていますね・・・家事のこともあるし・・・・〇〇も気になるし・・・何か閉塞感を感じている自分がいますね・・・」
術者:「そうすると、仕事に集中しなくてはいけない時なのに、他のことが気になる自分を警戒しているかもしれませんね・・・」
患者:「そうですね・・・・」
術者:「それでは、先ほど話していただいた内容を気にしている自分を警戒していることを意識してもらいながら調整させてもらいますね」
電話を通じて遠隔治療で調整する。
術者:「はい、警戒心の反応はとれました。先ほどの8のレベルからどれ位になっていますか?」
患者:「ん・・・・」
術者:「では、こちらで検査して見ますね。検査(フィンガーテスト)では4レベルになっているようですが、どうですか?」
患者:「そうですね。それぐらいですね。」
術者:「では、まだ、レベルが下がりそうなので、さらに検査をして行きますね」「それでは、先ほどのイライラ感に戻って思い浮かべてもらえますか?」
患者:「はい・・・・」
誤作動記憶検査チャートを使ってフィンガーテストで検査
大脳皮質系→意味記憶→一般論
術者:「今度は意味記憶の「一般論」で反応していますので、何か一般論的な意味づけをされて、今の症状につなげている可能性があると思いますが・・・」
患者:「・・・・最近、〇〇を感じている自分がいるのですよね・・・おそらく自分の「老い」を気にしているのだと思います・・・最近、周りの知り合いが毎月のように亡くなってなって行くのですよね・・・〇〇の人たちはだんだんと元気がなくなっていっているような・・・」
術者:「というと、そのような周りの情報、つまり一般論にのって、〇〇さん自身もそのようになっていくのではないかと思い込んでいるということでしょうか?」
患者:「そうですね・・・・・」
術者:「海外でもそのような傾向があるのですか?」
患者:「英国の〇〇の人たちはもっと元気があるのですよね・・日本の〇〇の人たちとは違いますね・・・」
術者:「それでは、そのような一般論からの思い込みを認識してもらいながら調整しましょう・・・」
電話を通じて遠隔治療で調整する。
術者:「はい。一般論から意味記憶の反応が取れました。先ほど、イライラ感のレベルが4でしたが、今はどうでしょうか?・・・検査をしてみますね。・・・今2ぐらいになっているようですが、どうでしょうか?」
患者:「そうですね。だいぶん楽になっていると思います。・・・」
・・・遠隔治療完了・・・

二週間後、ご家族の件で代理治療の相談があり、その後の経過を聞いてみると、あれからすっかり良くなったとのことで喜んでいただいた。


2017年1月23日月曜日

後頭部神経痛の遠隔治療の“ひとコマ”

後頭部神経痛の遠隔治療の“ひとコマ”

以前通院されていた患者さんが、遠方なので遠隔治療を希望。一週間ほど前から後頭部に痛みが生じたとのこと。後頭部痛は三分間置きぐらいに断続的にあるらしい。病院も受診されて、後頭部神経痛の診断を受ける。原因は何かと医師にたずねたところ、何かのストレスでしょうね・・・といわれたという。

遠隔治療:

電話を通じて、患者さんに痛みの部位を想像してもらい、PCRTの検査で、痛みに関係する無意識レベルの「誤作動記憶」を検査。

大脳辺縁系→感情→喜びというキーワードが陽性反応として示された。

「喜び」の感情に関係する何か思い当たることはありますか?と尋ねると、「そんなに嬉しくないのだけれども、周りの人から色々と期待されて、誘ってもらえることかな?・・・でも、仕事も忙しいし・・・誘われて嬉しいけどそんな時間もないし・・・」

そこで、「そのような自己矛盾に関係するような喜びが自分の心の中にあることを認識できますか」と提案すると、理解できるということなので、それを認識してながら自己療法をしてもらった。

患者さんの最初の症状のイメージに戻ってもらい、再検査を行うと、再度、陽性反応が示された。

次は、大脳辺縁系→信念→羞恥心というキーワードで陽性反応が示された。

「何かこのキーワードで何か思い当たることはありますか?」と尋ねたところ

「・・・もしかすると、今度、本を出版したのでそのことに関してかもしれない・・・」

会話中にフィンガーテストを行うと反応を示すので「いまの会話で反応が示されるので、そのことで自分自身を恥じるとか、恥ずかしいという思うことにつながりますか?」と尋ねたところ、

「・・・うん、何となくつながるような気がする・・・」

保井:「そのような感覚が心のどこかにあるということは、自分を恥じるという前提に、〇〇はよくないとか、〇〇であるべきという信念(思い込み)があることが多いのですが、何か思い当たることはありますか?」

「・・・あ〜もしかして、本を売って儲けるのはよくないという気持ちがどこかにあるかもしれない・・・いや、あるある・・・といいつつもお金に執着している自分もいるというのも分かっているんですよね・・・」

保井:「それでは、そのような無意識の心の構造を理解した上で、そのことが体に影響を及ぼさないように自己療法を行ってみましょうか」

患者さんは、私と一緒に電話の向こうで自己療法を行う。羞恥心のキーワード、症状のイメージとフィードバックして陽性反応を検査すると、全て陰性へと転じた。

本症例の患者さんは、以前から当院で行うPCRTの治療に理解が深く、様々な症状も改善されている経験がある。今回も患者さん自身がPCRTの遠隔検査で示されたキーワードに対して、積極的に自分の無意識を探索されているので、
今回の症状もすぐに改善されるだろうと思う。



2013年1月21日月曜日

健康を制限する信念

先日、以下のコメントを患者様からいたただきました。

『先日は遠隔治療ありがとうございました。「信念」について気づかされました。10年前のパニック症以来、「用事を減らすようにして楽な予定を組んで病気を治そう」という考えが思考、行動を制限し、新たな信念を再構築してしまっていた様です。信念と聞くと「特別な思い」を連想しますが、日常生活がその信念のうえに成り立っていたことにはこのアドバイス無しでは気づかなかったし、多くの不調の根本原因が、誤った方向へ再構築された「信念」によるものだったとは予想外でした。・・・もちろん仕事の量を減らしたり趣味の時間を減らしたりして楽な予定の中で病気を完治させたいというのは自分の意思でやっていたのですが、そこに新たな信念が再構築されて悪影響を与えていたとは指摘されるまで全く気づかなかったことです。これから新たに健全な信念を再構築できればかなりの進展が期待できそうです。
それと、治療後は調子良く翌日は自由に行動できました(最近多い胃の症状等も全く出ませんでした)これからもファミリーカイロの力を借りて柔軟な適応力を見に付けていきたいと思います。』

胃腸の症状が強く、吐き気などの体調不良で外に出るのが困難で、コーチングを取り入れた遠隔治療を2回ほどさせていただいだきました。いくつかの反応が示されましたが、仕事に対する「意欲」と体調不良に対する「恐れ」が葛藤して自律神経が乱れていたようです。

簡単にいえば、「頑張りたいけれど頑張れない」という板挟みの状態で、その背後には「無理をすると以前のパニック症状の状態に戻ってしまう」というような信念体系があった様子。

人間という生き物は、肉体的にも精神的にも様々な刺激を受けて、それをスパイスに、そして刺激をエネルギーに転換して自然環境に適応して活かされています。

大自然の中で何十年も何百年も生き続けている大木は、雨、風、台風、日照り、など様々な刺激を受けて変化し、適応しながら活かされています。その大自然の刺激は、生命力を高めるうえで必要であり、その刺激がなくなれば木は弱くなってくるでしょう。

大自然は常に厳しさと優しさを持ち備えています。人間を取り巻く環境も常に厳しさを優しさ備えているのが自然です。常に優しさを求めて自分を過保護にしてしまうと、人間は自然の環境に適応できずに抵抗力を失い弱ってくるでしょう。

健康を維持していくためには内向きより外向きです。時には内向きに自分を内観することも必要ですが、意識を外に向けてその刺激をしっかり受け止められるようにメンタル面も行動面も外向きになることで、心も身体も鍛えられ、抵抗力がついて環境に柔軟に適応できるでしょう。

 
健康を守ると思い込んでいた「信念」が、実は自分を様々なルールで縛り、不健康にさせる信念だったということが多々あります。健康や幸福のために持ち続けている信念が、実は「自然の法則」にそぐわずに、健康や幸福に制限をかけていたかもしれません。