2017年1月31日火曜日

「ふらつき」がずいぶん改善しました!

「ふらつき」がずいぶん改善しました!

「今まで手すりを持たないと階段を歩けなかったのが、手すりを持たなくても階段をすたすた上り下りできるようになりました。」「一回の治療でこんなに良くなるなんてすごいですね。」

3回目の施術前に、上記の喜びの声をいただいた。

来院当初、腰痛、足や臀部の痛み、歩行困難などを訴えていた。様々な症状を抱えておられたので、最初は患者さんが最も改善したい症状から治療を行った。その症状もある程度改善されたので、ふらつきの症状を見させてもらった。

PCRTの生体反応検査で左右の眼球運動と、左右の聴覚刺激で陽性反応が示された。小脳系に関する検査では陰性反応が示されたので、ふらつきの症状は三半規管に関係する平衡感覚の機能異常が疑われた。

平衡感覚に関係する「誤作動記憶」を検査してみると、

大脳辺縁系→信念→慈悲心
大脳辺縁系→信念→自尊心
大脳辺縁系→信念→復讐心

「復讐心」で反応が示された場合、大きく分けると自分自身に対してなのか他人かに別れる。普通は認識し難い心なので、他人の場合は、「誰か許せない人が心の奥で記憶されているはずなのですが、思い当たる人はいませんか?」と質問させてもらう。

その質問に対して、思い当たる内容を考えようとする人は、大抵心当たりが見つかる。最初から考えもせずに「許せない人なんていません!」というような答えが返ってくる人は、そのような質問を受けたくないのか、答えたくない人が多い。言い換えると自分自身の無意識に素直に気づいて、本質的な健康やさらなる成長につなげたいというところまでは望まれていないのである。そのような患者さんには、それ以上の質問や検査は行わずに、他の施術に切り替える。

本症例の患者さんも、そのキーワードで陽性反応が示されたことに、一瞬、「えっ」という表情をされたが、「頭では許せても、心の奥で棘のようにひっかかっているような人はいませんか?」という質問で、
「いますね。口では言えないけど、心の奥でチクショ〜と思っている人ですね」と思い当たる人を思い浮かべてもらうと、生体反応検査で陽性反応が示された。

そこでPCRT施術を行うと、最初の検査で示されていた左右の眼球運動や聴覚刺激の陽性反応が消失した。

そして、次の日の3回目の施術前に冒頭の喜びの声を聞かせていただいた。
ふらつきの症状が一回の施術で改善された症例の一コマである。

注)本症例のように一回の施術でふらつき症状が改善されたからといって、ふらつき症状の患者が全て一回の施術で治るとは限らないので、あえて明記しておく。


2017年1月30日月曜日

痙性斜頸(頸部ジストニア)の一症例

痙性斜頸(頸部ジストニア)の一症例

経過と考察

2年6ヶ月前から、痙性斜頸を発症し、常に症状を感じているが、特に歩く際、噛むとき、話すときに悪化するとのこと。来院時には仕事ができない状態で、日常生活にも支障を来しているらしい。来院時が今までの症状経過で一番悪いという。

当院に来院するまでに、鍼灸院、通常病院、メンタルクリニック、ペインクリニック上部頸椎のカイロプラクティックを受ける。病院でレントゲンやMRI検査などを受け、投薬治療、漢方薬、ボトックス注射も数回受けたが、良くなったり悪くなったりしているらしい。

症状は大学卒業前の後半ごろから発症。ゼミの活動で、リーダーとして発表したことがきっかけだったらしい。その後、社会人として入社式で人前に出る際など、緊張すると痙性斜頸の症状が生じることを自覚されたとのこと。

痙性斜頸の治療で大切なのは、自分自身の「意識」と「無意識」を理解することなので、通院を重ねてもらいながら、PCRTで示される検査結果に基づいて、今まで意識していなかった自分の「無意識」を理解しやすいようにサポートしていった。施術の後には、施術中に示された「誤作動記憶」の内容に基づいて、家で紙に書き出して、自分の無意識を再認識してもらうこともあった。

9回目の来院では、本人もだいぶん良くなって来たことを自覚されていた。特に印象的だったのは、異性に対する「誤作動記憶」の反応だった。男性(特に若い人)が目に入ると「良く見られなきゃ」と無意識に緊張が首に集中して痙性斜頸の症状が生じ、通り過ぎて視界からなくなると首の緊張が脱力するという。


痙性斜頸の原因はそれだけではないが、施術を通じて、自分の「無意識」の全体像がある程度明確になるにつれて、異性に関する「誤作動記憶」も消失した。完治というまでには至らなかったが、来院当初から比べるとかなり改善されている様子で21回で治療を終えた。

2017年1月26日木曜日

転倒後の膝痛と腰痛の改善

転倒後の膝痛と腰痛の改善

経過と考察

以前通院して下さっていた患者さんが、4ヶ月ぶりぐらいに来院。腰を丸めて背骨がまっすぐに伸ばせない状態で、家から当院に来るまで、恥ずかしさをこらえながらその状態でようやくたどり着いたらしい。

4日前に転倒されたとのこと。すぐに来院したかったが、あいにく当院はセミナーで休みだった。骨折の疑いもあったが、以前、足を骨折した際に、病院での固定の治療よりも、当院で関節のバランスを調整した方が、早く回復した経験があったこと、もし骨折していても、病院に頼るほどひどくはないとご自分で判断されて当院を最初に選択したらしい。

初回の治療で、まっすぐに歩いて帰ることができるまでに回復。次の日の施術では初回の陽性反応が随分改善されていた。その後、膝を曲げることの恐怖感などの反応も示されていた。5年前に膝を痛めた経験があり、その時は膝関節に水がたまったりして、他の医療機関で長く治療を続けたらしい。その経験は、「意味記憶」や「エピソード記憶」として陽性反応が示され、自然治癒力の妨げになっていた。

治療開始から5回目くらいでバイクにも乗れるように回復され、その後も順調に改善されていった。