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2019年10月10日木曜日

「知識」だけでは得られない体験型セミナーの価値

時代の流れと共に、セミナー活動の価値も随分と様変わりしてきたようです。10年以上前のセミナーでは、最新の理論や知識に基づく技術には多くの受講者が興味を示してくれていたように思います。近年ではインターネットやSNSの普及に伴って、その価値はセミナー講師から習うというよりも、ネット検索から習うという方向へとシフトしてきており、素人と玄人の境界、プロとアマの知識の壁が少なくなってきているように感じます。また、ネットによる学習は知識だけでなく技術でさえも動画で学べる時代になっているようです。

しかしながら、技術、知識の学習は見様見真似で学べても、実際に自らが行動して体験しなければ技術を習得したとは言い難いと思います。「知識」と「知恵」の学習に分けるとすれば、「知識」の学習は書籍やネット情報からできますが、「知恵」の学習は実践的な体験を通して深く洞察し、言葉では言い表せないコツを自らが掴んで行くことでしか体得できないでしょう。

イギリスのオックスフォード大学は、近い将来に現在ある仕事の90%は機械・人工知能(AI)に置き換えられると公表しました。また、野村総合研究所は、この先15年で今ある仕事の49%がなくなるというレポートを発表しています。AI(人工知能)の研究が進歩するにつれて、医学の世界においても人に変わってAIが診断をする時代になるといわれています。機械学習やディープラーニングを通じて、AIが徐々に人間が行うような複雑な問題に対応できるようになってきているという現実があり、病気の診断もAIを通じてできる時代が来るということだと思います。

自然治癒力を引き出すことを目的とする徒手療法においても、AIがその代役を担ってくれる時代がくるかもしれません。AIの発展に伴って、施術者の学び方もだんだんと変化が現れています。そのような時代の流れに沿って、LCAでは体験型のセミナーに重点を置いてから5〜6年が経過しています。特に強調しているのは自らが体験して学びを深める手法です。実技を行うことはもちろんのこと、人の実技を観察してフィードバックすることも大切な体験です。見て、聞いて、考えて、行動する体験にこそAIに勝る技術技能が身についてくるのだと思います。

人工知能が発展する時代において、「治す」ことを目指す自然徒手療法家に必要なのは生体の「働き」の異常や生体エネルギーブロック部位を的確に特定して、調整できることだと思います。専門的な知識、情報が検索すればすぐに取り出せる時代において、生体の機能異常部位、さらには生体エネルギーブロックの部位を瞬時に検査できる技法は、恐らくAIに取って代わることはできないでしょう。私たちはそのようなAIが発展しても到達できない人間の感性や能力を磨いて、自然徒手療法の価値を高めることが求められる時代になってくるのだと私は思います。


2016年8月10日水曜日

LCAインストラクター研修2016

今年も福岡のファミリーカイロと志賀島国民休暇村で充実したLCAインストラクター研修を開催することができました。AMやPCRTにおける指導法の統一や実技試験の確認、AMアドバンスプログラムの準備など幅広く研修を行いました。また、チームメンバーにはそれぞれにプレゼンテーションを行っていただきました。チームは長年の経験を経て、成熟期を迎えています。それ故に、必然的にチームメンバーに課せられたプレゼン課題もとても深い内容でした。恐らくプレゼンを準備する過程で自分自身を振り返り、未来のために深く考えていただいたのではないかと察します。

それぞれのメンバーが心に響くプレゼンテーションを行ってくれました。課題を受けてどのようにプレゼンするかを試行錯誤して、実際にプレゼンするまでの過程において、チームメンバーがそれぞれに深みのある成長ができたのではないかと感じました。1泊2日の研修ですが、寝食を共にすることで、さらなるチームのつながりが深まったのではないかと感じます。

通常の研修では、一人部屋か二人部屋が多いのですが、今回は畳の部屋に布団を並べて泊まりました。畳いっぱいに敷き詰められた布団の間で、ひざを突き合わせて次の日になるまで飲みながら語り合いました。飲み足りないメンバーはホテルのロビーで飲んでいたそうです。明日の事も考えて1時ごろ床に就いた私は、途中で目が覚めて、暗闇の中でメンバーの身体を踏まないようにトイレに行きました。ゆっくりと自分の布団に戻ると、隣のメンバーが私の布団を占領していました。私は肘で押し戻そうとしましたが、動く気配がありません。おまけにいびきの合唱が聞こえてきます。しばらく窮屈な思いをして眠りにつきました。

畳の部屋で布団を並べて寝食を共にするという経験は久しぶりでしたが、志を共にするチームメンバーであるがゆえに、貴重な体験になったようです。今回の研修で培われた「チーム力、人間力、指導力」が、未来のセミナー、研究会、そして、臨床現場で生かせることを期待しています。







2015年8月6日木曜日

2015年度ライフコンパスアカデミーパワーアップ研修

 先日、ライフコンパスアカデミーでは、ファミリーカイロプラクティックセンターと志賀島において、AMセミナー、ならびにPCRT研究会などでご協力いただいているインストラクターの先生方と2日間のパワーアップ研修を行いました。

AMやPCRTの実技試験と指導法の統一を確認し合いました。PCRTでは新しく開発した簡便な小脳機能検査法、軽擦法加算振動法、生体反応検査法を使った認知検査などを学びました。生体反応検査法を使ったタイプ別の検査において、それぞれのタイプでチームが支えられているということを確認することができました。

特にコーチング手法を取り入れた、いくつかのトレーニングにおいて、それぞれに深い気づきを得ることができたようです。チームメンバーひとりひとりの信念や価値観を尊重し認め合いながら、チームのゴールと個人のゴールをすり合わせて、LCAが目指す方向性を確認し合うことができました。

長年ご協力いただいている菊地先生が、今年、還暦を迎え、チームでお祝いをすることができました。赤いちゃんちゃんこが良く似合っていました。60歳で赤ちゃんに戻るという意味もあるそうです。研修で遭遇した「素直」というキーワードは、菊地先生の琴線にも触れた様子で、60歳から素直に生きるという気づきを得たのでしょうか? 菊地先生のこれからが楽しみですね。

LCAは今後も、自然の法則に調和した健康と幸せに貢献するために、治療者をサポートし、多くの患者様に貢献できればと願っております。