40代男性、数年前から腰痛に悩まされているとのことで、奥様のご紹介で来院される。初診時の施術では、アクティベータ療法にて骨盤、腰椎、胸椎、頸椎部の調整を行い、PCRTの検査で電磁波の過敏反応が示されたので、その調整も行う。
2回目は二週間後に来院。腰痛も気になるとのことだったが、しゃっくりが3日前から継続しており、止まらないで困っているという。まずは筋骨格系の検査を行い、アクティベータ療法にて脊柱全体を調整、筋骨格系の目安検査での陽性反応は消失。施術の間、何度かしゃっくりが継続していた。
そして、PCRTにて経絡の右大腸経、右小腸経、右膀胱経、右胆経に井合穴調整法で施術を行う。それから、横隔膜に対して加算振動調整と空間ブロック調整を施す。その後、しゃっくりが止まり、ホットパック(10分)の後もしゃっくりは治まっていた。
本症例はメンタル系が関係するソフト面調整法は行わず、アクティベータ療法とPCRTのハード面調整法を併用して3日間継続していたしゃっくりが止まった。一週間後に来院され、しゃっくりの症状を尋ねたところ、前回の施術からしゃっくりの症状はぶり返していないとのこと。3日間も継続していたしゃっくりが一回の施術によって明らかに改善した症例である。
なぜ、3日間継続していたしゃっくりが施術によって止まったのか、何がどのように影響を及ぼしたのか?しゃっくりは横隔膜痙攣なので直接横隔膜だけにアプローチしていれば、それだけで効果があっただろうか?以前は機械論的、あるいは還元論的な考えで横隔膜やそれに関連する神経系に対してアプローチしたこともあったが、即効的な効果は得られなかった。
今回のアプローチを振り返ると、まずは、アクティベータ療法によって、関節系、筋肉系、さらには自律神経系へのアプローチを行い、PCRTにて経絡系やエネルギー系へのアプローチを行なった。単に西洋医学的概念による神経系だけの機能的アプローチだけでなく、東洋医学的に経絡やチャクラ、オーラなど含めたエネルギー的アプローチを総合的に加えた結果だと言えよう。
おそらく患者さんは、肉体的にも精神的にも疲労が蓄積して、身体全体が悲鳴をあげていたような状態だっただろう。色々と我慢するタイプの患者さんように伺える。今回はしゃっくりが、すぐに改善されたからよかったが、気がついた時には、もう自然治癒力だけの治療では追いつかない病気にならないとは限らない。病気になったらそれを治すという意識から、病気にならないためにはどうしたらいいのかを意識して、早めに身体の「誤作動記憶」を調整して健康を創っていただきたいと思う。