2017年4月14日金曜日

PCRTとAMによるゴルフのドライバーイップスの施術経過(4回シリーズ)シリーズ2

【2回目の施術】

目安検査:陽性反応
筋肉・関節(自動運動)=右肩関節、右鎖骨関連関節
症状イメージ=ドライバーショット

ハード面調整(肉体内関係の誤作動記憶調整):
AM(アクティベータ・メソッド)とPCRT(心身条件反射療法)でハード面調整を完了。ハード面調整完了後、症状イメージ(イップス)以外の目安検査は消失。

ソフト面調整(肉体内関係の誤作動記憶調整):
症状イメージのEB(誤作動記憶)から施術開始
術者:それでは、前回と同様にイップス症状に関係する無意識の誤作動記憶のキーワードを探していきます。
PCRT誤作動記憶検査チャートを使いPRT(生体反応検査法)を行う』
『大脳辺縁系→信念チャート→復讐心でPRT陽性反応』
術者:復讐心というキーワードが示されていますが、このキーワードの場合、自分自身か他人に関係する怒りのような感情が関係していることが多いのですが・・・
患者:あ〜それだったら、自分かもしれませんね・・・
術者:このような症状になっている自分とかですかね・・・
患者:そうですね。自分自身に納得いかないですね。以前のスコアは70台でしたが、今は90台前後なので、そういう自分が納得できないのかもしれませんね。
術者:それでは、そのイメージで検査してみましょう。
PRT(生体反応検査法)を行う』
術者:そのイメージで陽性反応が示されていますので、そのイメージで調整させてもらいます。
PCRT呼吸振動法を施す。続いてPRT(生体反応検査法)を行う』
術者:復讐心に関係するキーワードは、調整されているようですので、再度、ドライバーショットのイメージで検査させてもらいます。
患者:はい。(ドライバーショットのイメージでフィードバック検査)
術者:陽性反応が示されていますので、再度、検査チャートを使って検査させてもらいますね。
『大脳辺縁系→信念チャート→自省心でPRT陽性反応』
術者:自省心で陽性反応が示されていますね。このキーワードは、先ほどの復讐心と似ているかもしれませんが、何か反省していることはないですか・・・
患者:前のように細かく練習していないというようなことはあると思います。
PRT(生体反応検査法)を行う』
術者:陽性反応が示されていますので、そのイメージで調整させてもらいます。
PCRT呼吸振動法を施す。続いてPRT(生体反応検査法)を行う』
術者:自省心に関係する誤作動記憶の反応が消えましたので、再度、ドライバーショットのイメージをしてもらえますか(フィードバック検査)
術者:陽性反応が示されていますので再度、検査チャートで他の誤作動記憶を検査してみます。
『大脳皮質系→意味記憶→情報→一般論的』
術者:意味記憶の情報で一般論的な何かで陽性反応が示された場合、〇〇の理由で症状がでるとか、あるいは・・・イップスの症状が多いのは技術論で理論的に意味付けされている可能性があると思いますが・・・
患者:それだったらゴルフレッスンで指導を受けている内容のことでしょうか・・・
術者:何か心当たりがありましたら、そのイメージで検査させてもらいます。
患者:はい。(ゴルフレッスンで指導されている技術面をイメージ)
PRT(生体反応検査法)を行う』
術者:そのイメージで陽性反応が示されていますので、身体は誤作動を生じさせているということです。その技術面のイメージはおそらく部分的でしかもテクニカル的な修正だと思いますが。どうですか?
患者:そうですね。部分的な技術面の修正ですね。
術者:イップスの症状を部分的な技術論で修正しようとすると、かえって治りが遅くなる傾向があります。どのようなスポーツであれ、ほとんどの動きは、全身の様々な筋肉を無意識的に強めたり、弱めたりして自動調整しています。大切なポイントは、筋肉の強弱の調整は無意識的に脳が自動調整を行なっているというところです。もしも、部分的に一部の関節や筋肉だけを意識して、スイングしようとすると、関節や筋肉は全体バランスの協調性を失いぎこちない動きになります。ゴルフを習い始めの時は、部分的な指導が必要かもしれません。しかしながら、全身を使うほとんどの競技において、部分的な技術指導は、脳を混乱させ不自然な動きを逆に作り出す原因になりやすいのです。ですので、全体をつなげて、フルスイングの先にある最終ゴールをイメージすることで、部分の関節や筋肉が自然に働いてくれるという意識をもった方が、理想のパフォーマンスができると思います。それでは、部分的な意識ではなく、部分も含めて全体をつなげて、最終的な結果に繋がるイメージでドライバーショットのイメージで検査させてもらいましょうか?
患者:はい。(提案に基づくドライバーショットのイメージ)
術者:そのイメージでは陽性反応が示されていませんので、その意味記憶による誤作動を調整させてもらいます。先に部分的な技術面を意識されたドライバーショットのイメージをして、次に全体をつなげた結果を意識されたドライバーショットのイメージをしてください。それぞれのイメージの間、深呼吸をしてください。深呼吸をされている間に調整を行います。
PCRT呼吸振動法を施す。続いてPRT(生体反応検査法)を行う』
術者:これで陽性反応が消失していますので、今日のパターンを覚えていただいて、自己療法も自宅で行なってください。

『ソフト面調整法の施術完了』

2017年4月13日木曜日

PCRTとAMによるゴルフのドライバーイップスの施術経過(4回シリーズ):シリーズ1

PCRTAMによるゴルフのドライバーイップスの施術経過(4回シリーズ)

1年以上ドライバーイップスの患者さんが、4回の施術で改善へと向かった。
その経過を4回シリーズで辿る。

シリーズ1

患者情報:
40代男性、会社員、アマチュアの試合にも出場されているとのこと。以前はゴルフのスコアが70台だったが、今では90台になっているらしい。さらにいい成績を上げるためにプロのコーチからも指導を受けているが、なかなか改善しないという。イップスの症状は、1年2ヶ月前より発症。遊びのラウンドよりも試合の時の方が悪化する傾向がある。アイアンやパターのスイングでは全然問題ない。しかし、ドライバーショットの際に振り上げてから、腕がスムーズに降りてこない症状がでるらしい。

【1回目の施術】

目安検査:陽性反応
筋肉・関節(自動運動)=右肩関節、右鎖骨関連関節、右肘関節、右大胸筋
症状イメージ=ドライバーのスイング(実際に球を打つ際に陽性反応、球を打たない素振りは陰性反応)

ハード面調整(肉体内関係の誤作動記憶調整):
AM(アクティベータ・メソッド)とPCRT(心身条件反射療法)でハード面調整を完了。ハード面調整完了後、症状イメージ(イップス)以外の目安検査は消失。

ソフト面調整(肉体内関係の誤作動記憶調整):
症状イメージのEB(誤作動記憶)から施術開始
術者:それでは、先ほど説明させていただいた検査チャートを使って、イップス症状に関係する無意識の誤作動記憶のキーワードを探していきます。
PCRT誤作動記憶検査チャートを使いPRT(生体反応検査法)を行う』
『大脳辺縁系→信念チャート→同情心でPRT陽性反応』
術者:同情心で反応が示された場合、否定的な同情心と、何かの事柄や考えを共有して同じ心情を共有したりする肯定的な同情心の場合もあります。別の検査チャートを使ってもう少し的を絞ってみましょうか?
分野→友人関係→ゴルフ関係・・・
患者:もしかすると先輩かな・・
術者:その先輩のイメージで検査してみましょうか・・・『PRT(生体反応検査法)を行う』・・・陽性反応が示されているので、その先輩が関係していると思います。どんな関係ですか?
患者:その先輩はゴルフを始めるきっかけになった人ですね。その先輩も試合にでているし、気が会う人ですね。
術者:そうですか。それでは、そのことが身体に影響を及ぼさないように調整しますので、気の合う先輩のことをゴルフ関係も含めて意識してもらえますか?
患者:はい。(先輩関係のイメージ)
PCRT呼吸振動法を施す。続いてPRTによる検査』
術者:その先輩に関係する「同情心」の誤作動記憶は調整できましたので、再度、ドライバーショットのイメージをしてもらえますか?(フィードバック検査)
患者:はい。(ドライバーショットのイメージ)
術者:陽性反応が示されていますので、他の誤作動記憶があるということですね。それでは再度、検査チャートを使って検査をしてみましょう。
『大脳辺縁系→信念→自尊心で陽性反応』
患者:自尊心に関係するとしたら、ゴルフ関係のプライドかな? ドライバーショットの距離とか?
術者:経験からくる自尊心ですね。それでは、そのことをイメージしてください。
PRTによる検査』
術者:陽性反応が示されていますので、そのことを思ってもらいながら調整します。
患者:はい。(自尊心に関係するイメージ)
PCRT呼吸振動法を施す。自尊心のフィードバック検査で陰性反応』
術者:自尊心に関係する誤作動記憶が消失しましたので、再度、ドライバーショットのイメージをしてもらえますか?
患者:はい。(ドライバーショットのイメージ)
術者:ドライバーショットのイメージで陽性反応が消失しましたので、今日は最後にご自分の理想のドライバーショットを客観的にイメージして、検査させてもらえますか?
患者:はい。ん〜〜難しいですね。でもイメージしてみますね。
術者:(生体反応検査法で確認)そのイメージでは陽性反応が示されていますので、それは身体に合っていないということですね。それでしたら、プロでもアマチュアでもいいのですが、理想のゴルファーがドライバーショットを行なっているイメージで、そのイメージを参考にしてご自分と重ね合わせてみてください。もちろん、まったく同じショットはできませんので、そのモデルに近いショットでイメージしてみてください。
患者:はい。(モデルを参考にした理想のドライバーショットのイメージ)
術者:(生体反応検査法で確認)そのイメージでは陰性反応ですので、身体には誤作動が生じていません。それでは、そのイメージを使って施術を行います。イップスの症状のあるご自分のドライバーショットのイメージをグレーにして、理想のご自分のドライバーショットのイメージを何か明るい色のイメージをつけて調整させてもらいますが、どのような色がいいですか?
患者:黄色でイメージします。
術者:それでは、深呼吸をしながら、グレーのイメージを最初にしていただき、次に黄色のイメージをしてください。深呼吸が一回終わったらイメージを切り替えて、次のイメージで深呼吸をしてください。イメージの切り替えを2往復します。ですので、深呼吸は4回になります。深呼吸をされている間に私は誤作動記憶の調整を行います。それではお願いします。
PCRTパターン振動法』
術者:さきほど、理想のイメージができなかったことを思い出してもらいますか?
患者:はい。(理想のイメージが難しいと感じた際のイメージ)
PRT(生体反応検査法)』
術者:先ほどのような陽性反応は消失していますので、今日はこれで施術を終わります。今日の調整でドライバーイップスのイメージによる陽性反応は消失していますが、脳の記憶は複雑ですので、イップスに関係する誤作動記憶は奥に隠れている場合も少なくはありません。完治するまで継続して調整する事が大切ですのでまた、次回診させてください。

患者:はい。わかりました。ありがとうございます。

2017年4月11日火曜日

急性腰痛の早期改善

急性腰痛の早期改善

患者情報:
40代女性、昨日、職場でくしゃみをした時から急に腰が痛くなり、だんだんと悪化したとのことで来院。10数年以上も前から何か不調があるごとに当院を利用していただいている患者さんである。今回は1年と3ヶ月ぶりに来院された。

【1回目の施術】

目安検査:陽性反応
筋肉・関節(他動運動検査)=骨盤関連関節、腰部関節、胸部関節、頸部関節、両肩関節、両肩甲帯関節、胸骨関連関節、両股関節・・・ほとんどの動きで痛みを誘発
筋肉・関節(自動運動検査)=骨盤関連関節、腰部関節、両股関節・・・ほとんどの動きで痛みを誘発
体軸(他動検査)両下肢体幹軸

ハード面調整(肉体内関係の誤作動記憶調整):
AM(アクティベータ・メソッド)のベイシック調整とアドバンス調整を骨盤関連関節、腰部関節、胸部関節、頸部関節に施す。
PCRTの空間ブロック調整法にて骨盤、腰部、腹部、胸部周辺のEBを調整

施術後の目安検査の再評価:
施術前に陽性反応が示されていた目安検査は全て陰性
痛みのためにできなかった骨盤・腰部周辺の他動運動検査でも痛みの誘発はほとんどなかった。

患者さんの症状はかなり改善され喜んでいただいた。

【2回目の施術】4日後に来院

問診:
術者:その後、どうでしたか?
患者:荷物を持つ仕事で、休むことなくできているのですが、朝起きてから痛くて、1時間ぐらい身体が固まっている感じです。身体を動かしているとだんだんと良くなるのですが、前屈みの時に痛いですね。

目安検査:陽性反応
筋肉・関節(他動運動検査)=骨盤関連関節、腰部関節、頸部関節、特に腰部前屈運動と左側屈運動にて疼痛

ハード面調整(肉体内関係の誤作動記憶調整):
AM(アクティベータ・メソッド)のベイシック調整とアドバンス調整を骨盤関連関節、腰部関節、胸部関節、頸部関節に施す。
特記)椎間関節部の反応が顕著であったため、腰部関節を側屈させファセットの調整を施す

施術後の目安検査の再評価:
施術前に陽性反応が示されていた目安検査は全て陰性
痛みが誘発されていた腰部前屈と左側屈の陽性反応は消失。

患者さんは施術前の痛みの消失に喜んで、安心された様子が伺えた。

考察:
急性腰痛の患者も様々であるが、今回の患者はくしゃみをしてから急に腰痛が悪化したことから、腰椎椎間板に何らかのストレスが加わり、椎間板内の線維輪や周辺の軟部組織を痛めた可能性もある。髄核が飛び出して、ヘルニア状態になっているかどうかは定かではないが、施術後の体重負荷ですぐに安定していたので、おそらくヘルニア状態にまでにはなっていないことが予測される。もしも、線維輪が破れ、髄核が飛び出してしまうほどの状態であれば、テーブルの上ではかなり動けるようになっても、いざ体重負荷をかける時になると、疼痛が増強することが多い。その場合、徐々にテーブルを起こしながら、その都度、その体勢で調整を行い、立位姿勢に適応できるようにサポートする。今回の患者はそこまでの調整は必要なかったので回復が早いだろう。

AM(アクティベータ・メソッド)は、関節や軟骨周辺の細かな神経受容器に調整振動が届くので、このような急性腰痛の患者にはとても効果的である。