2017年7月3日月曜日

3日継続していた「しゃっくり」の改善


40代男性、数年前から腰痛に悩まされているとのことで、奥様のご紹介で来院される。初診時の施術では、アクティベータ療法にて骨盤、腰椎、胸椎、頸椎部の調整を行い、PCRTの検査で電磁波の過敏反応が示されたので、その調整も行う。

2回目は二週間後に来院。腰痛も気になるとのことだったが、しゃっくりが3日前から継続しており、止まらないで困っているという。まずは筋骨格系の検査を行い、アクティベータ療法にて脊柱全体を調整、筋骨格系の目安検査での陽性反応は消失。施術の間、何度かしゃっくりが継続していた。

そして、PCRTにて経絡の右大腸経、右小腸経、右膀胱経、右胆経に井合穴調整法で施術を行う。それから、横隔膜に対して加算振動調整と空間ブロック調整を施す。その後、しゃっくりが止まり、ホットパック(10分)の後もしゃっくりは治まっていた。

本症例はメンタル系が関係するソフト面調整法は行わず、アクティベータ療法とPCRTのハード面調整法を併用して3日間継続していたしゃっくりが止まった。一週間後に来院され、しゃっくりの症状を尋ねたところ、前回の施術からしゃっくりの症状はぶり返していないとのこと。3日間も継続していたしゃっくりが一回の施術によって明らかに改善した症例である。

なぜ、3日間継続していたしゃっくりが施術によって止まったのか、何がどのように影響を及ぼしたのか?しゃっくりは横隔膜痙攣なので直接横隔膜だけにアプローチしていれば、それだけで効果があっただろうか?以前は機械論的、あるいは還元論的な考えで横隔膜やそれに関連する神経系に対してアプローチしたこともあったが、即効的な効果は得られなかった。

今回のアプローチを振り返ると、まずは、アクティベータ療法によって、関節系、筋肉系、さらには自律神経系へのアプローチを行い、PCRTにて経絡系やエネルギー系へのアプローチを行なった。単に西洋医学的概念による神経系だけの機能的アプローチだけでなく、東洋医学的に経絡やチャクラ、オーラなど含めたエネルギー的アプローチを総合的に加えた結果だと言えよう。


おそらく患者さんは、肉体的にも精神的にも疲労が蓄積して、身体全体が悲鳴をあげていたような状態だっただろう。色々と我慢するタイプの患者さんように伺える。今回はしゃっくりが、すぐに改善されたからよかったが、気がついた時には、もう自然治癒力だけの治療では追いつかない病気にならないとは限らない。病気になったらそれを治すという意識から、病気にならないためにはどうしたらいいのかを意識して、早めに身体の「誤作動記憶」を調整して健康を創っていただきたいと思う。

2017年6月27日火曜日

様々な症状の改善(自律神経失調症とアレルギー症状)


【経過】

半年ほど前より様々な症状を抱えている女性。病院でも循環器、皮膚科を受診していたとのこと。有名な代替医療の先生にも見てもらったという。当初は、不整脈や肩こりを訴えていたが、施術を継続していくうちに、それ以外にも頭痛やめまい、アレルギー症状など様々な症状を五年ほど前から抱えていたらしい。20回ほどの施術でだんだんと症状が少なくなり、最近では不整脈の症状は落ち着いてきている様子。その他の自律神経系に関連した症状も落ち着いてきた様子。

いつもは様々な症状を訴えられて、他の重い症状が優先されて手荒れの治療までには及ばなかったが、他の症状が落ち着いて今回は手荒れを治したいとのこと。数年前から手荒れやアトピー性皮膚炎の症状も病院や他の代替療法で治療してきたが完治されないままだだったらしい。もかゆみが我慢できない時にはステロイドも使っているとのこと。できれば使わないで治したいという。独身の時は花屋さんに勤めていたが、当時は水を使っても問題はなかった。結婚してから手荒れがひどくなり、一度、手の皮が全部めくれたことがあったとのこと。それ以来、炊事をする際にはいつもゴム手袋をされているという。

【目安検査】

炊事で水を使う→陽性反応
ゴム手袋→陽性反応
洗剤→陽性反応
シャンプーやリンス→陽性反応
皮膚と皮膚(自分の皮膚に対してアレルギー)→陽性反応

【検査・調整】

問診の中から、「料理はしたくないし、さわりなくない」とのコメントがあったので、そこから炊事に関してのPRT検査→陽性反応。料理がしたくないという感情レベルを尋ねると10段階で10レベル。その感情レベルを引き出してPCRTのエネルギー調整を施す。感情レベルを尋ねると10レベルから1レベルへと減少。PRT検査でも1レベル。さらに、問診から薬品やシャンプー、リンス、刺激がある洗剤などは苦手で、体に害を与えそうで触るのが怖いとのこと。これは、以前通っていた代替療法で、化学物質は体に良くないということをいわれ、ご本人もそのことを信じ込んでいるという。これはPCRTでは「意味記憶」という反応にあたり、いわゆる「思い込み」によって、身体が様々な物質に過敏になり過ぎてしまい、様々な症状が生じている状態である。

そこで、そのような化学物質が良くないという思い込みの程度はどれくらいですか尋ねると10レベルという。そこでその思い込みの程度を下げるための施術を施す。その施術を行う際には、ご本人が納得できる新しい「意味づけ」が必要になるので、「人間の適応力の幅の広さ」についてわかりやすく解説させてもらった。

当院での施術効果も実感されており、信頼していただいているからか、ご本人はその説明に納得された様子。そして、PCRTの意味記憶の調整を行う。その後、先ほどの思い込みレベルを尋ねると、ほぼ、0に近いとのこと、PRT検査でも1レベル。自分自身の身体の適応力も信じられそうだというコメントもいただいた。

【術後評価】

6日目の来院では、手荒れの症状がかなりいいという。前回の目安検査も全て陰性反応。その日は、背中や肩こりの症状の施術を行う。

【考察】

長年抱えていた手荒れの症状が一回の施術でかなり改善され喜んでいただいた。何らかの原因で症状がぶり返すことがあるかもしれないが、患者さんは、「長年の手荒れの症状が治る」ということに自信が持てた様子。炊事の際には毎回ゴム手袋を使用していたとのことだったが、その必要も無くなったという。本症例が改善に至る大切なポイントは、洗剤などの化学的物質にも身体が適応できるようになり、過敏反応を生じさせない体質に変われるという新たな信念が持てたことだろう。

確かに身体に害を与える化学物質もある。しかし、「化学物質」=「害」であるかのように一般化してしまうと、様々な化学物質に過剰反応してしまうような体質になりかねない。「悪いものを排除する、避ける」といういわゆる「細菌説」に基づく思想を頑なに信じている人は少なくはない。万人に悪影響を与える細菌やウイルス、あるいは化学物質は避けなければならないが、避けなくても健康に悪影響を与えない、むしろ健康に好影響を与える菌や化学物質もあるだろう。

今回のような一般で市販されているような洗剤などは、多くの人が使っており、それによる健康被害はごく少数だと思われる。もしも、健康被害が拡大していれば、恐らく販売中止になっているはず。そのような現実を鑑みると、一部の偏った情報を信じるのか、あるいは人間の身体の適応力を信じるのかという選択肢がでてくる。細菌やウイルスが進化して、従来の薬が効かなくなるような耐性菌や耐性ウイルスに変身するように、人間も様々な環境の変化や化学物質にも適応できるように進化し続けている。


人間には、様々な化学物質、あるいは進化し続ける細菌やウイルスなどの環境の変化に適応できる能力を持ち備えているということを信じてほしい。悪いものを排除するという現代医学的思想も大切だが、様々な環境やモノに「調和」、もしくは「適応」できるという考え方はもっと大切だろう。

2017年6月22日木曜日

第70回AM大阪セミナーを終えて


 今回のセミナーでは臨床編を担当させていただきました。この臨床編は改定された新しいプレゼンテーションでした。多くのAM臨床家が筋肉系へのアプローチや頭蓋骨へのアプローチを臨床現場で独自に行っていましたが、今回はじめて、アクティベータトリガーポイントセラピー、ならびに頭蓋骨調整として臨床編のセミナーのプログラムに組み込まれました。これらはAMのテキストには掲載されていない内容でしたので、受講生は興味深く聴講していました。

セミナー回数を重ねるごとに、理解度が高まり、技術も向上されている方がたくさんいらっしゃいました。そのような先生方はAMの第二版のテキストを隅から隅まで熟読されており、質問の質も高くなってきているように感じました。また、テキストの中で、「恥骨後方」という今まで紹介されていない項目が記載されていることを指摘してくださった方がいましたが、後で翻訳の誤りだと分かりました。このような熱心な先生たちが集まっていただけることはとてもありがたいことで、ANJ組織全体の資質向上にもつながり、たいへん嬉しく思いました。

今回の大阪セミナーで、日本国内でのAMI社公認セミナーは70回を迎えました。これも今まで協力してくださったANJのスタッフや受講生皆さんのおかげです。記念すべき100回目を迎える頃には、ANJの認定者はさらに増え、社会的にも信頼が高まっている組織に進化していることでしょう。

今後も、AMを健全に社会に広め、地域社会に貢献できる組織へとさらに発展していく所存です。ご協力よろしくお願いいたします。


テキスト修正:P229 2段目上から4行目「恥骨後方」→「恥骨側方」