2017年1月26日木曜日

転倒後の膝痛と腰痛の改善

転倒後の膝痛と腰痛の改善

経過と考察

以前通院して下さっていた患者さんが、4ヶ月ぶりぐらいに来院。腰を丸めて背骨がまっすぐに伸ばせない状態で、家から当院に来るまで、恥ずかしさをこらえながらその状態でようやくたどり着いたらしい。

4日前に転倒されたとのこと。すぐに来院したかったが、あいにく当院はセミナーで休みだった。骨折の疑いもあったが、以前、足を骨折した際に、病院での固定の治療よりも、当院で関節のバランスを調整した方が、早く回復した経験があったこと、もし骨折していても、病院に頼るほどひどくはないとご自分で判断されて当院を最初に選択したらしい。

初回の治療で、まっすぐに歩いて帰ることができるまでに回復。次の日の施術では初回の陽性反応が随分改善されていた。その後、膝を曲げることの恐怖感などの反応も示されていた。5年前に膝を痛めた経験があり、その時は膝関節に水がたまったりして、他の医療機関で長く治療を続けたらしい。その経験は、「意味記憶」や「エピソード記憶」として陽性反応が示され、自然治癒力の妨げになっていた。

治療開始から5回目くらいでバイクにも乗れるように回復され、その後も順調に改善されていった。



2017年1月24日火曜日

無意識の疾病利得に気づいて、大笑い!

無意識の疾病利得に気づいて、大笑い!

以前通院されていた患者さんが、急性腰痛を発症(ぎっくり腰)。最近は腰の調子も良くなっていたので、久しぶりに腰痛を発症した感じだった。1回目の施術でかなり改善され、2回目の施術で、原因となる「誤作動記憶」を検査してみると、「大脳辺縁系→意味記憶→疾病利得→治らないことで得られるもの」で陽性反応が示された。

保井:「何か思い当たることはありますか?」
患者:「(腰痛で)得られるのは休みですね(笑い)」

保井:「休むとさらに得られる何かがあるのですね(笑い)」
患者:「そうなのですよ。二日後に役職として責任が重くなるかもしれない会議があるので、腰が痛いとその会議にでなくてもよい理由(言い訳)ができるのですよ・・・」

保井:「そうですか・・・そうすると腰痛を治すというのは罪深いことですね。」(笑い)
患者:「そうです。腰痛が治ると私は行きたくない会議に出席しなくてはならなくなるのですよ。(大笑い)」

帰り際に、

患者:「先生、これで腰痛が治りそうなので、二日後の行きたくない会議には出席しなければならないようになりました・・・(笑い)」
保井:「行きたくない会議への出席をサポートしてしまい、私は罪深い治療者ですね・・・(笑い)」

本症例の患者さんは、当院で使っているPCRTのコンセプトを理解して信頼してくださっている。また、ご自身でも心の奥の無意識に耳を傾けようとしているので、素直に「疾病利得」に関する反応にも理解を示され、その反応を笑い飛ばしていた。

「疾病利得」に関係する「意味記憶」は、幅が広く、子供から大人まで多くの人が多かれ少なかれ経験しているだろう。例えば、子供が学校に行きたくないときに、お腹が痛くなるとか、子供が病気になることで、いつも以上に母親が優しく、構ってくれたりすると、病気になることでご褒美がもらえるかのような思い込みをしてしまうなどよくある話である。

「疾病利得」の反応は、奥深い気づきの一つである。その深層心理に気づかれることで、当院から遠ざかる患者さんもいるが、当院での検査結果に価値を見出していただけなければそれも致し方ない。

今回の患者さんのように、無意識の疾病利得に素直に気づいて、その反応を笑い飛ばし、さらなる健康管理や成長へとつなげていただけるようサポートしていきたいと思う。



2017年1月23日月曜日

後頭部神経痛の遠隔治療の“ひとコマ”

後頭部神経痛の遠隔治療の“ひとコマ”

以前通院されていた患者さんが、遠方なので遠隔治療を希望。一週間ほど前から後頭部に痛みが生じたとのこと。後頭部痛は三分間置きぐらいに断続的にあるらしい。病院も受診されて、後頭部神経痛の診断を受ける。原因は何かと医師にたずねたところ、何かのストレスでしょうね・・・といわれたという。

遠隔治療:

電話を通じて、患者さんに痛みの部位を想像してもらい、PCRTの検査で、痛みに関係する無意識レベルの「誤作動記憶」を検査。

大脳辺縁系→感情→喜びというキーワードが陽性反応として示された。

「喜び」の感情に関係する何か思い当たることはありますか?と尋ねると、「そんなに嬉しくないのだけれども、周りの人から色々と期待されて、誘ってもらえることかな?・・・でも、仕事も忙しいし・・・誘われて嬉しいけどそんな時間もないし・・・」

そこで、「そのような自己矛盾に関係するような喜びが自分の心の中にあることを認識できますか」と提案すると、理解できるということなので、それを認識してながら自己療法をしてもらった。

患者さんの最初の症状のイメージに戻ってもらい、再検査を行うと、再度、陽性反応が示された。

次は、大脳辺縁系→信念→羞恥心というキーワードで陽性反応が示された。

「何かこのキーワードで何か思い当たることはありますか?」と尋ねたところ

「・・・もしかすると、今度、本を出版したのでそのことに関してかもしれない・・・」

会話中にフィンガーテストを行うと反応を示すので「いまの会話で反応が示されるので、そのことで自分自身を恥じるとか、恥ずかしいという思うことにつながりますか?」と尋ねたところ、

「・・・うん、何となくつながるような気がする・・・」

保井:「そのような感覚が心のどこかにあるということは、自分を恥じるという前提に、〇〇はよくないとか、〇〇であるべきという信念(思い込み)があることが多いのですが、何か思い当たることはありますか?」

「・・・あ〜もしかして、本を売って儲けるのはよくないという気持ちがどこかにあるかもしれない・・・いや、あるある・・・といいつつもお金に執着している自分もいるというのも分かっているんですよね・・・」

保井:「それでは、そのような無意識の心の構造を理解した上で、そのことが体に影響を及ぼさないように自己療法を行ってみましょうか」

患者さんは、私と一緒に電話の向こうで自己療法を行う。羞恥心のキーワード、症状のイメージとフィードバックして陽性反応を検査すると、全て陰性へと転じた。

本症例の患者さんは、以前から当院で行うPCRTの治療に理解が深く、様々な症状も改善されている経験がある。今回も患者さん自身がPCRTの遠隔検査で示されたキーワードに対して、積極的に自分の無意識を探索されているので、
今回の症状もすぐに改善されるだろうと思う。