2017年1月24日火曜日

無意識の疾病利得に気づいて、大笑い!

無意識の疾病利得に気づいて、大笑い!

以前通院されていた患者さんが、急性腰痛を発症(ぎっくり腰)。最近は腰の調子も良くなっていたので、久しぶりに腰痛を発症した感じだった。1回目の施術でかなり改善され、2回目の施術で、原因となる「誤作動記憶」を検査してみると、「大脳辺縁系→意味記憶→疾病利得→治らないことで得られるもの」で陽性反応が示された。

保井:「何か思い当たることはありますか?」
患者:「(腰痛で)得られるのは休みですね(笑い)」

保井:「休むとさらに得られる何かがあるのですね(笑い)」
患者:「そうなのですよ。二日後に役職として責任が重くなるかもしれない会議があるので、腰が痛いとその会議にでなくてもよい理由(言い訳)ができるのですよ・・・」

保井:「そうですか・・・そうすると腰痛を治すというのは罪深いことですね。」(笑い)
患者:「そうです。腰痛が治ると私は行きたくない会議に出席しなくてはならなくなるのですよ。(大笑い)」

帰り際に、

患者:「先生、これで腰痛が治りそうなので、二日後の行きたくない会議には出席しなければならないようになりました・・・(笑い)」
保井:「行きたくない会議への出席をサポートしてしまい、私は罪深い治療者ですね・・・(笑い)」

本症例の患者さんは、当院で使っているPCRTのコンセプトを理解して信頼してくださっている。また、ご自身でも心の奥の無意識に耳を傾けようとしているので、素直に「疾病利得」に関する反応にも理解を示され、その反応を笑い飛ばしていた。

「疾病利得」に関係する「意味記憶」は、幅が広く、子供から大人まで多くの人が多かれ少なかれ経験しているだろう。例えば、子供が学校に行きたくないときに、お腹が痛くなるとか、子供が病気になることで、いつも以上に母親が優しく、構ってくれたりすると、病気になることでご褒美がもらえるかのような思い込みをしてしまうなどよくある話である。

「疾病利得」の反応は、奥深い気づきの一つである。その深層心理に気づかれることで、当院から遠ざかる患者さんもいるが、当院での検査結果に価値を見出していただけなければそれも致し方ない。

今回の患者さんのように、無意識の疾病利得に素直に気づいて、その反応を笑い飛ばし、さらなる健康管理や成長へとつなげていただけるようサポートしていきたいと思う。



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