2021年4月2日金曜日

脳」と「Wi-Fi」

Wi-Fiを使っている人であれば、経験していると思いますが、大雨の時や、多くの人が通信している時などはWi-Fiの通信が悪くなるのではないでしょうか?確かなことは分かりませんが、恐らく同じ周波数帯で多くの電波が混雑して電波干渉を起こしているのでしょう。その時に行う対処法は、「Wi-Fi」の電源を一旦切って、再起動することです。すると大抵の場合は通信が正常に改善します。このような現象で思うのは、長年、臨床研究し続けている「脳の誤作動記憶」の調整です。


「脳」と「Wi-Fi」を同類にするのは、いささか無理があるかもしれませんが、目には見えない誤作動の現象は、脳や生体エネルギーの誤作動現象と類似しています。「Wi-Fi」の通信異常の原因の一つに電波干渉が考えられます。これは脳の誤作動記憶の原因の一つと類似していると思います。「脳」は見た目では柔らかい神経細胞組織の塊ですが、目には見えない電気信号の神経回路が密集しています。


何らかの体調不良がある場合、脳の電気信号や生体エネルギーの電波が混雑して電波干渉による誤作動記憶を生じさせ、生体機能に不具合を生じさせている現象であると言えます。施術では不具合を生じさせている電波干渉を引き出して、その信号を再起動させて誤作動記憶を調整しているのですが、「脳」の調整で厄介なのは、その電波信号が「無意識的な思い」の信号であるということです。無意識なので普段は意識していないような「思い」が混線して誤作動を生じさせます。


長年の臨床経験から一般的に言われているような分かりやすいストレスは混線することは少ないと言えます。混線しやすい思考信号とは、何かモヤモヤするけれども言葉では言い表し難い「思い」が多いようです。このような電波干渉による誤作動記憶の異常を調整するためには、その誤作動に関係する「思い」を明確に意識化して、一旦、表に引き出します。そして、明確にした「思い」を意識化したままで振動刺激を加えて生体エネルギーを再起動させて調整しています。この調整は、「Wi-Fi」の電波干渉を改善させるために電源を再起動させる作業ととても似ています。


体の不調が生じると、多くの方は肉体的な構造異常があるのではないかと疑います。もちろんそのような構造異常による体調不良もありますが、脳や生体内を流れる生体エネルギーの電波信号の混線による異常が体調不良の原因になることが比較的多いようです。当院では主にそのような目には見えない電波信号を再起動させいるということをご理解いただくと施術がさらに効果を増してくるのではないかと思います。


2021年3月26日金曜日

「何もすることがないこと」の恐怖

先日、カンブリヤ宮殿という番組を途中から見た。料亭などで料理を際立させるために添えている「葉っぱ」を売って、年商2億6000万円を稼ぎ出すという「いろどり」代表取締役、横石知二氏が紹介されていた。

http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/bn/080728.html


横石氏は、高齢者がワクワク働ける仕組みを構築して、そのシステムのお陰で高齢者は生き甲斐を見出し、その地域の医療費もかなり削減されているという。なのと80歳を超えるおばあちゃんたちが、パソコンを使って全国の「葉っぱ」市場の情報を収集して、自らマーケティングを行って、葉っぱを売りさばいているという。おばあちゃんたちは、自分が働いた分だけ稼げるので毎日が楽しくて仕方がない。その「葉っぱ」のビジネスができて以来、その地域には似合わない立派な家が建てられている。


その番組の司会をしている村上龍氏が、「何もすることがないこと」は恐ろしいことと、本質的なことを洞察した意見を述べていた。この「葉っぱ」の町では、高齢者が稼げるビジネスがあるので、高齢者はいつもニコニコして身体も心も豊かになっている。病気になるのが当たり前かのように言われている高齢者が元気一杯。逆の見方をすれば、豊かな日本で、何もすることがなくて、病気になっている人がいかに多いということの証明でもあるが、村上氏は何もすることがなくて、罪を犯す若者が増えてきていることにも触れて、「何もすることがないこと」が、いかに怖いことなのかを鋭く指摘されていた。


心身条件反射療法のような本質的な原因を調べる検査をしていると、「何もすることがない」ということが、いかに病気や体調不良の原因になっているかが良く分かる。現在、注目されている「認知症」の原因も、「何もすることがない」というところから始まっているようで、家族的にも社会的にも何もすることがなくなってきてから、認知症が発症し始めているように感じる。


「何もすることがない」ということは身体だけではなくメンタル面の健康にも非常に良くない。


現在、高齢者の医療費のことで、問題になってるようだが、「高齢者=病人」のような錯覚を生じさせる制度を作るよりも、高齢者が死ぬまで楽しんで働ける仕組みを作ってほしいと願う。その方が、明らかに病気も減り、医療費が削減できるだろう。その証明は、今回のこの番組の例を見ても明らかではないだろうか。


病気や犯罪の原因は、「何もすることがないこと」などと単純に答えると、ピントがズレているかのように思われるかもしれないが、豊かな国では、そのことが原因になっているのである。家族的にも社会的にも、若者や高齢者が「楽しく働ける仕組み」は、「最高の医療改革」、「幸せの源泉」になるかもしれない。


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保井志之

2021年2月16日火曜日

「配線理論」から「電波理論」への進化

 「脳を司令塔とする神経系は身体の働きをコントロールしている。だから神経系の働きを整えて健康を維持しよう。」という考え方は理にかなっている。その考え方に基づけば、神経系の解剖や機能の知識は大切になってくる。言い換えると、神経系の知識があればあるほど、体の働きを調整するエキスパートのようにも思えてくる。長年、臨床現場でさまざまな症状を抱えている患者さんたちの施術をしていると、確かに神経系の知識は必要だと思う。

 しかしながら、神経系の解剖、機能に基づく知識だけでは辻褄が合わないことに多々遭遇する。例えば、膝の慢性的な痛みの患者さんで、神経学的に考えると膝の働きに関係する神経末端の神経受容器、その上位レベルの脊髄神経、さらにその上位レベルの中枢神経という神経経路、すなわち、神経の電気信号が流れる配線に沿って問題があるのではないかと考えるだろう。

 

確かにその配線理論に基づいて、神経系の流れに沿った部位を活性化(施術)することで、神経系の機能が改善され、症状が改善されることがある。しかし、その神経系の機能の異常を引き起こす原因は何かと考えると、その配線理論では辻褄が合わない。多くの臨床家にとって分かってはいるけれども悩ましい課題である。それは一般的にいえば、目には見えない「ストレス」である。

 

長年、神経機能異常を引き起こす原因を追求し続けた視点で言えば、脳から発する無意識の信号だといえる。別の言い方をすると、配線理論ではなく電波理論である。関節の機能に異常を引き起こす電波信号が条件付けされ、脳に記憶されているが故に慢性症状を引き起こしていると考えられる。この電波理論は、私が長年研究してきた心身条件反射療法において、「原因と結果」という観点において臨床現場で辻褄が合う理論である。

 

その理論の証明はどのようにするかと言えば、無意識の誤作動記憶を認識して調整するという実例を多くの症例で証明するしか今のところはない。このような施術を知らない治療者にとって不思議な治療法だと思われても致し方ないが、最先端の科学、量子力学、量子脳理論などでも「電波理論」「波動理論」へと進化し続けていることを考えれば不思議なことではないだろう。

 

昔は配線でつながる電話機だけだったが、今ではあらゆるものが電波でつながる時代である。そのように考えると、身体の働きも、神経系の配線機能だけでなく、電波機能でつながっているという考えに基づいて施術をすることが大切になってくる。長年、施術法の研究を継続していく過程で、神経系を深く学んだ時期があったが、やはり、臨床現場ではいわゆる神経系の配線理論には限界を感じる。このような考えに行き着くのには神経学をある程度学んできたが故に言えることだが、今後も脳、無意識、波動、そのような目には見えない電波信号、波動信号を検査して、調整する施術法を進化させていきたい。

 

2021年1月30日土曜日

生命力を高める「心の行」

コロナ感染が拡大し、重症患者数も増加傾向にあり、ウイルスの変異も確認されています。多くのニュース番組で報道されている様に、如何にして人と人との接触に細心の注意を払うことができるかが、感染予防のためにとても大切なポイントになります。人との接触を避ける一方で、健康維持に大切なのは、生活のリズム、心身の習慣です。人との接触や外出を避けるようになると、行動が制限され、心も身体も内側にこもり、心と身体の秩序が乱れがちになります。これは多くの人が経験していると思いますが、狭い空間に長時間閉じこもると肉体的にも精神的にも不調が生じます。このようなコロナ禍において、感染予防を行いながら日々の生活をどのように過ごせば良いのでしょうか。

 

まずは、「身体の健康」を維持するためにバランスの良い食習慣と適度な運動習慣を身に着けることです。コロナ禍だから外出は避けたいという人もいるかと思いますが、人を避けて散歩や運動することは可能だと思います。肝心なのは「心の健康」です。「どうすれば心を健康に保つことができるのか」、これは永遠のテーマでもあり、明確な答えはありません。一般的にはストレス発散をするために、娯楽やスポーツ、友人との交流などがありますが、特にこのコロナ禍では「ソーシャルディスタンス」という人と人との交流をできるだけ制限することが求められています。「密」はできるだけ避けるということが求められているのです。

 

心身の健康を維持するためには、本来であれば、人と人との健全な関係性、すなわち「密」が求められるわけですが、このコロナ禍ではその真逆で「蜜」が制限されます。しかしながら、身体の行動が制限されても、心の動きが制限されるわけではありません。心は本来「自由」です。遠く離れた人に対しても「想い」を寄せることができます。不思議な話ですが、心の電波、信号は無制限に伝わります。このことは、とても非科学的なことのようですが一部の科学者達は真剣に研究しているようです。心の健康を高めるために、心の交流、関係性を保つことは大切です。コロナ禍ではとても厳しい状況ではありますが、直接会えない人や遠く離れた人への純粋な想い、「真心」を伝えることはできます。

 

直接的に話さなくても、ただ無心に「ありがとう」という感謝の気持ちを思うだけで、プラスの生命力が心を浄化してくれるでしょう。これは大切に想う人だけでなく、特に嫌いな人に対して何らかの意味づけ、肯定的な解釈を加えて唱え続けることで不思議な感覚や現象が生じるでしょう。眉唾的な話だと思われるかもしれませんが、ただただ理屈抜きに「ありがとう」の心の信号を伝えるだけで、心の生命力が高まるわけですから、たとえ効果を感じなくても失うものはありません。

 

適度な運動を行う様に、心の修行として習慣づけてみてはどうでしょうか?特にこのコロナ禍ではそのような「心の行」が求められているように思います。


2021.01.19 保井志之

2020年12月2日水曜日

お陰様でファミリーカイロプラクティックセンターが26歳になりました。

日々の治療やセミナーの準備に追われている中で、長年ファミリーカイロを支えてくれているスタッフが綺麗な花をファミリーカイロに添えてくれました。「あ、そうだったね。ありがとう。」と、いった感じでうっかりファミリーカイロの誕生日は私の頭から離れていました。

 

毎年、大切な節目を心に留めて、ファミリーカイロや会社のためにお祝いをしてくれる・・・・本当に有り難いことです。スタッフ曰く、「大切な節目には感謝したい・・・・」とのこと。私はそのようなスタッフに支えられていることに心から感謝するとともに、一生かけても終わりのない道のりに向かって、このやりがいのある仕事を与え導いてくださった多くの人に感謝したいと思います。

 

ありがとうございます。

 



2020年12月1日火曜日

身体を害する “ストレス”の正体

“ストレス”が身体を害するというのは、多くの人たちが知っています。胃の不快感や胃痛などで病院を受診すると、通常は対症療法的に薬を処方されます。「胃痛の原因は胃粘膜の炎症、あるいは潰瘍から生じているようです・・・」ということで胃酸を抑える薬を処方されるかもしれません。ここで、「なるほど」と思う人と、「胃の炎症や潰瘍の原因はなんですか?」と質問する人に大きく分かれます。

 

多くの人は身体に不調があると、「内臓から生じているのではないか?」と考える傾向があります。確かに内臓の問題が体表の症状として現れることがあります。しかし、その内臓が傷つく原因は何でしょうか?恐らく多くの方がご存知の様に“ストレス”です。ガン、血管障害、心疾患、糖尿病などの慢性疾患の多くが“ストレス”が関係していると言われており、怪我や事故などと異なって、自覚がないまま徐々に病気が進行していくのが特徴です。

 

病院の検査で構造的な異常、数値的な異常が発見された場合、構造的な異常を修復するか、あるいは、数値的な改善を図るため薬が処方されます。多くの人が早期に発見され、このような身体の構造や機能を調整することで症状が改善方向に向かい安心されます。しかしながら、慢性症状の元の原因となる“ストレス”が影響しないように本質的な予防のための治療にまでは考えが及びませんし、そのような“ストレス”の治療があるということすら知らない方がほとんどです。

 

当院ではストレス”と身体の機能異常の関係性ついて、臨床現場で長年研究してきました。そこで分かった身体を害する“ストレス”の正体は何かということです。特徴としては以下の内容が含まれます。

 

1.      身体の機能(働き)に誤作動を生じさせる目には見えない信号

2.      意識している明らかな内容ではなく、無意識的で曖昧な内容

3.      意識と無意識が葛藤するような内容

 

つまり、身体を害する“ストレス”とは、自覚し難い内容で、当院で行っている様な、“身体に聴く検査”でないと分からないということです。

 

上記の様な慢性病になっていなくても、身体が発する症状は、何らかの身体の訴えであり、慢性症状へ向かうシグナルかもしれません。“身体に聴いて”検査することで、“ストレス”の正体を知り、慢性病の予防につなげていくことが肝心です。当院では患者さんの要望に応じて、身体に聴いてストレスの内容を明らかにして、ストレス信号が身体を害さない様に調整させていただいております。ご要望がありましたらお気軽にご相談ください。




2020年11月5日木曜日

心を込めて治療する

毎日の臨床の現場で自分がどれだけ患者さんと正面から向き合って「心を込めて」治療をしているだろうか・・・・先ほど致知の雑誌をめくっていたら、「気持ちを込める」「心を込める」「という言葉が目についた。このことに関して自分の臨床を振り返ると反省することが多々ある。

 

随分前のことではあるが、ある患者さんから「先生、今日は“念”が入っていますね・・・」と何気なくコメントをいただいたことがあった。

 

そのことは私に大きな気づきを与えていただいたので、私のブログにも投稿した。https://yasuiyukinobu.blogspot.com/search?q=

 

毎日の臨床で心を込めているつもりになってはいるが、客観的に振り返ると、セミナーの準備に追われていたり、自分の治療技法ばかりに目を向けたりして患者さんの心に寄り添っていないこともある。すなわち心を込めて向き合っていなかったかもしれないと反省する。

 

では、「心を込めて治療する」とはどういうことなのか?と考えると、簡単には言葉で表すことはできないが、常に心を込めるということは大切だと思う。

 

開業して駆け出しの頃は、時間を忘れて結果を出すことにこだわっていた時期があった。患者さんも増えて、予約制である以上は、他の患者様にご迷惑にならない様に時間内に施術を終えなくてはならない。

 

そこで、10年ほど前から時間制という「ルール」を明確にして、患者さんに理解を得て、時間内に施術を追える様にしている。メンタル系に関係する患者さんには二枠の予約時間を取っていただくようにしている。

 

患者さんの中には時間など関係なく症状が取れるまでとことん時間をかけて施術をするべきだと考えている方もおられるだろう。患者さんである自分が苦しんでいるのだからとことん時間をかけるのが治療者のあるべき姿だと期待している方もいるだろう。

 

そうかもしれないが、開業している治療者は無償で治療を行っているわけではない、有償というルールの中で治療を施している。そのことを理解していただいた上で、「心を込めて治療する」という有料のサービスが成り立つ。

 

時折、思う様な結果が出てこない患者さんには、天に導いてもらうために祈りを捧げることもある。短時間ではあるが、それは施術以外のところで遠隔的に心を込めるということである。時間を掛けることが「心を込めている」と感じる方もいるかもしれないが、一瞬でも純粋な気持ちで心を込めることは大切だと思う。

 

「心を込める」ということは、治療や対人関係に限らず、全てにおいて大切なテーマだと思う。日常生活の中から常に実践できる様に心がけたい。