2011年10月20日木曜日

PCRT Advance1の 研究会を終えて・・・

毎度のことであるが、今回もボリュームが多すぎて、消化不良を起こされている先生方も少なくはなかったようだ。ただ、継続的に参加されている先生方は、着実にスキルアップされている様子が伺えた。『継続は力なり』ということを、理屈ではなく肌で感じることができた。

通常では、ハード面の施術法はベイシックで紹介するが、今回は特別に、「持続圧振動法」という新しいハード面の施術法をご紹介させていただいた。アクティベータメソッドやブレインマップでもハード面の施術効果は十分に得られるが、その検査法とは異なる受容器を見る検査法になる。技術的には難しい手法ではないが、コンセプトとしては、新しい概念なので、一日目は、受講者にとって戸惑いがあった様子。実際に施術を受けて体感してはじめて、その価値を理解できた人も少なくはなかったようだ。

今回初めてこの「持続圧振動法」を紹介して、従来のコンセプトとは異なる理論的背景の伝え方や説明の仕方のポイントも見えてきた。自分自身が開発した施術法なので、テキストを作り、プレゼンをするまでは、伝える側と受講する側とのギャップがどこにあるのかが分からない。プレゼンをして、受講者からの質問を受けて初めて、何をどう伝えなくてはならないかの盲点が見えてくる。

また、臨床各論では、アレルギー、メンタル領域、小児や動物の代理検査、婦人科系などを予定しているが、ボリュームが多すぎるので、来年度からは2年間のスパンでアドバンスのプログラムを終えるようにゆとりを持たせて、消化不良が生じないように工夫してみたいと考えている。

実技指導をしていて気にかかるのが、神経反射検査が安定していない先生と、認定を維持するために年に一回だけ受講する傾向のある先生方だ。一応検査の形はできているが、本当の神経反射を読み取ることができているかが気がかりだった。

神経反射検査がしっかりとできているかどうかの判断は、繰り返し確認しなければ判断しがたいところがある。自分は神経反射を読み取れているレベルではないと自覚して、研究会に毎回参加して努力を重ねている先生はマスターすることができると思うが、本当はできていないのに、自己判断でできていると思い込んで改善しようとしないのはとてもデメリットのように思う。

やはり、神経反射検査ができているかどうかの判断基準は明確にしなければならないのではないかと考えている。第三者が評価することで、自信が持てない先生も持てるようになるし、自信過剰の先生も改めて修正することができるだろう。

将来、神経反射検査の実技試験制度などを設けて、検査で本当に異常反射を読み取れているかどうかを審査する第三者審査委員会のような機関を作り、そこで認定書を発行できるようになれば、本質的なレベルアップにつながるだろう。それは、認定者に自信と信用を与え、その基本レベルから着実に進化し、患者さんへの貢献度のアップにつながることが予測できる。

恐らく、この神経反射検査が信頼できるレベルであるかどうかは、直接的な治療効果につながる。治療効果を上げるためにもこの基準は最低限のレベルといってもいいだろう。言い換えれば、この最低限のレベルに達していないにも関わらず、その先にある様々な施術法や理論を学ぶのは、せっかくの知識を生かすことができずに「猫に小判」ということになるのかもしれない。

これはとても難しい課題になるだろう。様々な人の意見を参考にしながら進めていきたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿