

私が最初に米国AMI社のインストラクターセミナーに最初に招待されたのは1997年7月でした。当時、AMI社は35周年を迎え、AMCTのテキストの初版が出版された年でもありました。そこから、日本語版の翻訳計画を立て、複数のDCの先生方のご協力をいただき、2000年に国内で日本語版が出版されました。

2006年、日本におけるAMセミナーは、大きな転換期を迎えました。受講資格を国際基準だけでなく、国内の医療有資格者などに拡大し、AM国内認定制度をスタートしました。当時のANJに関わっていただいたスタッフと議論を重ねた結果の判断でしたが、患者の利益を最優先させるという方向性は、優秀なAMプラクティショナー(治療者)を生み出す結果となっています。

15年を振り返りますと、だんだんとセミナーの質も高まり、それに伴って受講されている先生方のレベルも高くなっていることを肌で感じています。それは、ANJに協力していただいているインスタラクターのレベルアップにも関係しますし、67回にも及ぶセミナー活動の経験を生かして、セミナーの質を改善し続けた結果でもあります。このようなセミナーの質の向上に伴って、それぞれの先生方の施術を受けている多くの患者さんにもその恩恵がもたらされていると確信しています。私たちはこのような成果に甘んじることなく、多くの協力者に感謝しながら、さらに高みを目指してANJスタッフと共に精進してまいりたいと考えています。
明治の文豪、幸田露伴が自著『努力論』で主張したもので、望ましい未来作るには、「惜福」「分福」「植福」が必要だと説かれています。
私たち治療者に照らし合わせると、以下のようになるのかもしれません。
- 惜福:目の前の患者さんと共に「喜び」を作り、思い上がらず、さらなる向上のために自分に投資する。
- 分福:治療者同士でその福を分かち合い、切磋拓磨しながら、「喜び」の福を分け合う。
- 植福:「喜び」の福が後世に永続できるように「種」を蒔き続ける。
古くから伝わる言葉で、
- どんな事でも10年続けることは偉大なり。
- 20年続けば恐るべし。
- 30年にして歴史になる。
と言われています。
来年は、AMI社50周年を迎えます。常に時代の流れに合わせながら、業界の先頭を走り続けているDr. Fuhrをお手本にしながら、今後もANJは継続を力に変えて、次のステージへと邁進してまいります。
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