2017年3月3日金曜日

「セミナールール」の先にある「志」

「セミナールール」の先にある「志」

昨年より、AMセミナーでの「セミナールール」、「受講者の心得」、「規約」などをしっかりと守っていただく事を強調しています。そして、その事によって、より質の高い学びの場ができていることを受講生と共に実感する事ができています。「ルール」や「心得」を守っていただくことは「学び」や「教育」に関わる現場では基本中の基本です。

組織が大きくなればなるほど、教育に関わる現場ではその基本ルールが大切になってきます。AMセミナーでは、初心者から認定を受けた熟練者まで、技術技能の幅に広がりがあります。そのような幅広いレベルの受講者で互いに学び合うと、相剰効果が生まれ、学びが深まります。この学びの深まりは、基本的なセミナールールや心構えがあってのことです。

さらに、「何のために学びを深めるのか?」ということも考えていただく必要があります。それは患者に貢献するためです。私たちのANJのセミナーでは、「チームで学んで、成長し、社会に貢献する」というビジョンを掲げています。そのような「志」があっての「セミナールール」であり、「学びを深める」という目的があります。

AMセミナー熟練者の多くが、150時間から300時間以上の受講時間を費やしており、セミナー回数にすると13回から25回以上です。個人の臨床経験にもよりますが、13回のラインは熟練者としてのスタートラインになっているように感じます。そのラインを超えるとある程度臨床現場での治療効果も数多く体験されるので、自信を持って施術されている様子が伺えます。

数年前には認定維持だけの目的でセミナーに参加されている受講生が増えてきて、「学び」という基本的な目的に問題が生じていました。初心を忘れて、貪欲、謙虚に学ぼうという姿勢が薄れてくる傾向があるように感じられました。その一方で熟練者であるにもかかわらず、慢心する事なく謙虚な姿勢で、自分の下肢長検査に問題がないかどうかのフィードバックを求める先生もおられます。

「初心忘るべからず」ということわざがありますが、認定を習得すると大きくは二通りの道に分かれる傾向があるようです。一つ目のグループは、熟練者になっても初心を忘れずに真摯に学ぼうという受講生、二つ目のグループは、「解ったつもり」で、学ぶ姿勢が感じられない受講生です。

このようなセミナー現場での受講生の態度や行動の違いは、恐らく臨床現場にも影響を及ぼしているのではないでしょうか。臨床現場でも「初心」を忘れずに、毎日謙虚な姿勢で活躍されている先生は、多くの患者さんとの信頼関係で守られているのではないでしょうか?その一方で、初心を忘れて慢心した先生はどうでしょうか?

私たちの仕事は常に「人」に関わる仕事です。他責にせず、常に自分自身を振り返り、人格を高める努力をしていかなくてはならないと思います。ライフコンパスアカデミーで行われるセミナーは、単に能力や技能を高めるだけでなく、「志」を高く掲げて、人格を高める修行の場でもあると考えています。今後も私たちスタッフ一同も自らの人格を高めるべく研鑽を積み重ねながら、皆様のお役にたてるように精進して参ります。 

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