別の症状も含めて以前から当院を利用してくださっている患者さんが、3日前より不整脈が始まり、段々と悪くなって吐き気もするようになって体調が悪いという。以前から体調が悪くなると同時に不整脈の症状が生じるとのことで、循環器専門の病院でも検査を受けた病歴を持つ。聴診器を当てると、心臓の拍動が3拍に一回ほど間隔が開く。僧帽弁領域に指を当ててもらいながら、PCRT検査を進めると、大脳辺縁系→信念→猜疑心のキーワードが示される。徐々にマトを絞り込むと、一人のママ友達で反応が示される。
「好きな人なのですけどね〜」という。「相手の人も〇〇さん(患者)のことを好きなのでしょうか?・・・」と質問したところ。「・・・あ、もしかしたら〇〇のことが気になっているかもしれません・・・」というので、PRT検査をすると陽性反応。「猜疑心」に関連する内容を認識してもらい調整を行う。調整後、すぐに心臓の拍動が正常化される。患者さんも不整脈を体感できる人で、調整後、「わ〜、すごい!」と驚かれていた。
潜在的な心の記憶が自律神経系に影響を及ぼしていたということがわかりやすい症例だった。患者さんによると不整脈の症状は10年ほど前から時々生じるという。一回の調整で10年来の不整脈がその場で改善したからといって、完治したわけではないだろう。恐らく不整脈に関連する「誤作動記憶」が他にもあるだろう。このような誤作動記憶による慢性症状は、症状につながる記憶を一つ一つ引き出して消去法のように調整していくことが必要になる。
今まで改善されなかった不整脈が治療によってその場で改善されるという体験は、患者さんにとって「治る」という大きな自信につながっただろう。まずは、自分の体調不良は本来治るのだという肯定的な信念をもっていただくことは「自然治癒力」を何倍にも加速させるだろう。
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