2018年9月5日水曜日

アロディニア(異痛症)の改善

15年以上も前から、腰痛や首、肩、背中の痛みなどで当院を利用していただいている患者さんが、1年半ぶりの来院。今回は左足の痺れ感と前面部の痛みを訴えた。1ヶ月位前から発症したとのことで、特に左足背部の痛みはかなり強く、軽く触れるだけでも痛い、いわゆるアロディニア(Allodynia:異痛症)の症状を示した。患者さんの表現ではビリビリした痛みがあるとのこと。患者さんはそれほど強く痛みを訴えるタイプではないが、今回はかなり痛みが強い様子だった。検査を行う際には、患部を触らないように注意しながら進めた。

思い当たる原因は特にないとのことで、おそらくハード面の問題でなく、ソフト面の問題であることが予測できた。初回の施術から、1回目、2回目・・・と施術ごとに、段階的に痛みの度合いが軽減はしている様子だったが、毎回、痛みがぶり返していた。結果的には、6回の施術を終えた後で痛みが完全に消失したとのこと。そのことは、痛みが消失した最後の施術から約1ヶ月後の来院日にご報告していただいた。その日の来院はメンテナンス的な施術が目的で、足背部のエネルギーブロックの反応も患者さんがおっしゃるように完全に消失していた。

原因は、大脳辺縁系レベルのいくつかの誤作動記憶だった。検査で陽性反応を示したキーワード以外は、誤作動記憶に関係する詳しい内容は分からないが、恐らく、仕事面で大きな変化があったのではないかと察した。このような通常医療では分かりにくい痛みの原因をPCRTで進めていくと因果関係が見えてくる。このような痛みは、しっかりとした原因療法を行わないと、さらに慢性疼痛が持続していた可能性もある。大脳辺縁系=無意識の心が、このような痛みの原因になっているということは、まだまだ一般化されていない。

「目に見えないものは分からない」となりがちな医療が主流を占めている今日において、将来は、「慢性痛=無意識の心を疑う」ということが優先される医療を創っていきたい。

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