いよいよ本年度最初のAMセミナーが4月14−15日に開催されます。2001年、私が最初に日本のカイロプラクティック大学で、AMI社公認のAMセミナーをさせていただいた際に、特にカイロプラクターやカイロプラクティックの学生に強調したのは、カイロプラクティックのアジャストメントは、構造学的な「ズレ(位置移動)の調整」ではなく、「振動刺激による調整」、すなわち神経学的な調整であるということです。当時、カイロプラクティックがだんだんと日本にも知られてきており、「ボキッ」といわせる手技が、カイロプラクティックの代名詞であるかのように思われていた時代でした。
そんな風潮な中で、アクティベータ器のような軽い振動刺激で神経エネルギーを調整するだけで、十分な施術ができるということを、実技を踏まえて実践的にご紹介させていただきました。アクティベータ療法で効果があるとういことをお見せすることは簡単でしたが、その根底にあるカイロプラクティックに対する考え方、いわゆる哲学を伝えるのは苦労しました。多くの受講者は西洋医学の流れで機械論的な思考で手技療法を考えています。私は、その考えでは代替医療のような自然治癒力を引き出すことを主な目的とする治療者には矛盾が生じるということを語り続けてきました。
機械論的思考から有機論的思考へのパラダイムシフトがなければ、アクティベータ療法の本質は伝わりにくいという信念は現在でも変わりません。ハウツウ的な手法で結果を出すこともできますが、さらに一歩踏み込んで、私達が毎日の臨床で行なっている施術の本質が有機論的思考、すなわち生命エネルギー的な思考に基づいているということを、安全で効果が引き出しやすいアクティベータ療法を通じて、多くの治療者に知っていただければと願っています。
今年も、皆様と共に結果を出せる治療家を目指して参りたいと思います。
ANJ代表 AMI公認日本地区ディレクター 保井志之D.C.
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