2019年4月1日月曜日

花粉症が治るしくみ  FCCニュースレター2019-04-05


この時期に鼻水や目のかゆみなど症状がでると、「花粉症」だと思われる方が多いようです。花粉症はスギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって起きるアレルギー症状ですが、当院で生体反応検査をしてみると、単に花粉のアレルゲンだけでなく、PM2.5などの大気汚染、繊維、寒暖差などが関係していたり、メンタル面が関係していたりすることも少なくはありません。アレルギー症状の原因となるアレルゲンなどを明確に特定して施術を行うと、施術後にはすっきりした感覚になる方が多く、継続治療していくことで完治していきます。

花粉症の根本的な原因とはなんでしょうか?普通に考えると、アレルギー症状を引き起こす原因は花粉などの「アレルゲン」となります。「アレルゲン」が犯人なので原因は自分の肉体内にあるのではなく、肉体外にあると考えます。しかし、根本的な原因は何かと考えると、肉体内にあると考える方が本質でしょう。なぜならば、同じ花粉などのアレルゲンに触れてもアレルギー症状を引き起こす人といない人がいるので、その違いは何かと考えることで本質的な原因につながると思います。

では、本質的な「花粉症」の原因はなんでしょうか?「体質?」と思い浮かんだ人が多いのではないでしょうか?ではアレルゲンに過敏な体質はどこから生じたのでしょうか?体質となれば「遺伝」ということが連想され、「遺伝」であれば治らないという考え方になると思いますが、当院の施術で多くのアレルギー症状の患者さんが改善されていることから、「遺伝」以外の原因があります。その原因とは何でしょうか?当院ではその原因を「誤作動記憶」にあると考えています。

「誤作動記憶」とは無意識的にアレルギー症状を引き起こすように学習記憶された誤作動の記憶という意味です。毎年、花粉が飛散する時期になると、症状が出るということは、「記憶」が関係しています。身体が症状を記憶している、すなわち脳のプログラムによって自動的に症状が引き起こされるのです。慢性症状はこの「記憶」があるがゆえに繰り返され、逆にいうと「記憶」がなければ症状は繰り返されないのです。そのような脳のプログラム化を「条件付け」という言い方もできます。

では、アレルギー症状を引き起こしている誤作動の「記憶」は消せるのでしょうか?「記憶」を消すというよりも、施術によって新しい神経回路を創ることで「上書き」され、アレルゲンに触れてもアレルギー症状を引き起こさない神経回路が創られて過敏症状が生じなくなります。脳は様々な刺激を受けることで新しい神経回路を創ることが脳科学でも証明されています。そのことを脳の可塑性と言いますが、そのような脳の柔軟性があるがゆえに、様々な慢性症状は治るのです。
 
コロンビア大学生化学教授のエリック・カンデル氏が2000年に神経系の情報伝達と記憶に関する発見の功績によりノーベル生理学・医学賞を受賞しました。この写真はその発見に関係する実験結果を示した動画から撮った写真です。神経細胞を刺激した後、神経回路のニューロン(枝)が伸びているところが示されています。神経細胞を刺激すると、新しい神経回路のニューロンが伸びるということを世界で初めて実験で映像的に示したことはともても画期的なことでした。ニューロンが伸びて神経回路ができるということは、新たな刺激による学習記憶によって、不健康な症状を引き起こす神経回路(誤作動記憶)を創る一方で、健康的な神経回路(健全な記憶)も創るということでもあります。

慢性症状の一つである花粉症の原因も「誤作動記憶」にあり、当院の施術で花粉症が治るのは、誤作動記憶を書き換える施術を行なっているからです。花粉症は治療すれば治る症状です。人それぞれに治り方は様々ですが、花粉症でお困りの方は、ご自分の脳の柔軟性を信じて施術を受けてみてはどうでしょうか? 花粉症でお困りの方はお気軽にご相談ください。

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