先日、今年最後のAMセミナーが終了しました。熱心に参加して下さる先生方と共に学びを深められることをいつも有り難く思っております。AMのことをよく知らない人たちにとっては調整器具自体が強調される傾向にありますが、臨床的な効果につながる大切なポイントは「一貫性のある下肢長検査法」です。二日目最後のワークでは、それぞれの課題に応じてグループワークが行われます。いつも人気のワークは「下肢長検査で反応を読み取るワーク」のグループです。
これは、多くの先生方が、「臨床上、反応を読み取る技術が重要である」ということを認識されているということの表れだと思います。もちろん、コンタクトの仕方も治療効果を引き出す上でとても大切です。これらの技術技能は恐らく教科書を読んだだけでは学べない内容だと思います。繰り返し体験して、他者からのフィードバックを得て「気づき」が得られるものだと思います。この「気づき」は言葉では表せないいわゆる「コツ」のようなものなので、体験して習得するしか方法はありません。
今回のセミナーにおいても、この「気づき」を得た先生が何人もいました。恐らくセミナーで得たいくつかの「気づき」は、ご自分の臨床現場で生かされているのではないでしょうか?「技」というものは、『「頭」ではなく「身体」で覚える』と言われ続けています。まずは、「基礎」の「型」をしっかりと身体に覚え込ませながら、多くの患者さんの身体を通じて、生体反応やコンタクトの程よい感覚を体得していただければと思います。
それではまた、来年度もセミナー会場でお会いしましょう。
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