2021年8月16日月曜日

3〜4年前からのパニック障害の改善

20代後半、求職中の男性が、自律神経系、頭痛、顎の痛み、不安感などパニック障害に関連する症状を訴えて来院。症状は3〜4年前から始まったとのこと。当時、営業職でお客様や上司との関係で色々なストレスを感じていたと言われていた。大学まで野球を行なっており、現在では、お父様が監督をされている地元のクラブチームの野球の指導でコーチをされている。少年野球から大学まで本格的に野球をされていたようで、真面目で誠実な方だという印象がありました。

 

ご本人も思い当たる原因は仕事上のストレスからだといい、何か悪いことを聞いたり、ニュースなどを見たりしたときに不安になるとのこと。初回の検査では、PCRTの脳バランス検査で使う、前頭前野、大脳辺縁系、脳幹脊髄系の検査ポイントで陽性反応。肩、首周辺並びに顎関節周辺の機能検査で陽性反応が示された。光刺激や音の刺激でも陽性反応。脳神経を刺激する他の検査法でも陽性反応が示されることが予測されましたが、目安検査として患者さんがある程度体感できたので他の検査法は省きました。

 

アクティベータ療法とPCRTの両方を合わせたハード面調整法を終えた後、ソフト面の調整を行った。患者さんによると、思い当たるお客様関係のストレスがあるとのことで、そのトラウマから検査を進めていった。PCRTの認知調整法で示されるいくつかのキーワードから質問を行い、誤作動記憶になっているエラーを調整した。

 

それ以降約1週間おきに通院していただき、メンタル系の調整が含まれていることから二枠の予約をとっていただき調整を継続。4回目の来院には、肩、首、顎関節周辺の機能異常部位の検査反応が示されなくなり身体的な症状は改善した。その後、以前からあった閉所恐怖症や悪いニュースを聞いて不安感を感じるなどのパニック症状のメンタル系の調整へと進んだ。PCRTの検査では、エレベーター、新幹線、飛行機など逃げられないような狭い空間のイメージで全て陽性反応が示された。

 

7回目以降の施術からかなり改善してきたので一枠の予約で通院していただき、10回目の来院時には、「だいぶん落ち着いてきた」とのことで、過去のトラウマに関係する誤作動記憶の反応はほとんど出なくなっていた。3週間ぶりに二枠で予約をいただいた際には、野球のクラブチームの現在進行形のストレスが睡眠や不安感に関係していた。コーチとして板挟み的なストレスが関係しており、そのモヤモヤした感覚を調整することで、施術後にはスッキリした感覚があった様子だった。

 

その後、また何かあったらご連絡いただけるとのことだったが、2ヶ月ほど経過して、ご予約の連絡がないので、安定しているのではないかと願っている。

 

 

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