あなたは「成長路線」の電車に乗っていますか?それとも、「楽な路線」の電車に乗っていますか。人生には様々な「路線」があると思いますが、「成長路線」と「楽な路線」に大きく分けてみましょう。
どちらの路線の方が、人生に豊かさを感じ、心身ともに健康的な生活を送ることができるでしょうか?もちろん、人生を白黒に簡単に分けることができるものではありませんが、何歳になっても「成長路線」に乗っている人たちには、健康的な「心の豊かさ」や「生命力」を感じます。肉体は年齢とともに衰えてきますが、心の成長、魂の成長は自分次第です。
「成長路線」に乗っている人たちが休まずに働き続けるというイメージがあるかもしれませんが、そうではありません。休みたい時には休み、楽しみたい時には大いに楽しむ。でも、戻る基本は「成長路線」で努力し、成長し続けて何かの役に立ち続けるという感じです。
「生涯現役」という人たちがいますが、そのような人たちは「成長路線」に乗り続けているのでしょう。65歳で定年だからということで、その年齢まで「成長路線」に乗って、そこから「楽な路線」に乗り換えるというのが一般的ではないでしょうか。
退職しても「楽な路線」には乗り換えずに、「成長路線」のままで、肉体的にも精神的にも自らの成長のために、何らかの努力を続けていく人もいると思います。おそらくその様な人たちは本当の楽しさ、別の意味で「楽」とは努力の上に成り立つということが分かっている人たちだと思います。
人は往々にして「楽な道」を選びがちです。「楽しければいい・・」ですが、本当にそうでしょうか?努力の先にある本当の楽しさは、多くの人が人生のどこかで経験しているはずです。何か他者よりも楽に感じたり、楽しいことがあったりすると、得した気分になりがちです。でも、長い目でみると、そのことが損の始まりになってはいないでしょうか?
学生は勉強することが本分ですが、先々の人生のことを考えない学生たち、努力をせずに楽しければ「得」した気分になり、楽しいことを我慢して努力をすることは「損」した気分になりがちです。これは大人でも同じで、仕事のために努力して、楽しいことを我慢することを「損」だと思う人は、できるだけ努力もせずに、ただ楽なこと、楽しいことを求めるようになります。
長い目で見ると、そのような人たちは「成長路線」から外れて、「楽な路線」に乗り続けて、仕事からも見放され、意味のある楽しさや人生の充足感から遠のいてしまうのかもしれません。人間は知らず知らずのうちに「心の習慣」に流されて、自動的に思考し、行動を繰り返す生き物です。
あなたが人生を豊かにする「成長路線」に乗っているのか、それとも「楽な路線」にのっているのかどのように判断しますか?簡単な方法があります。もしも、あなたが人よりも楽をすることで、「得」をしたと思う、あるいは、人よりも仕事をすることで「損」をしたと思うのであれば危険信号です。恐らくあなたは、「楽な路線」に乗っています。
「成長路線」か「楽な路線」かの違いは人間関係にも顕著に現れます。「成長路線」に乗っている人は、前向きで何かの役に立ちたいということが基本にあるので、周りには人が集まりやすいのではないでしょうか?その一方で「楽な路線」に乗っている人どうでしょうか?楽しさを求めて同じ様な人たちが引き寄せられて、後ろ向きに不平不満をはきだす傾向にあるのではないでしょうか?さて、あなたはどちらのタイプの人のそばに居たいでしょうか?
肉体は年齢とともに衰えてきます。それは自然の摂理ですが、心の成長、魂の成長はその人の心の持ち方次第です。人生の豊かさや充足感を求めるのであれば、「楽な路線」ではなく、「成長路線」に乗るべきだと私は思います。