脳神経外科も受診されており、MRIなどの検査を受け頓服薬を処方されたとのこと。緊張型の頭痛は月に1~2回、偏頭痛は数か月に1回。偏頭痛がひどい時には吐き気を伴い、一日寝たきりの状態だったとのこと。
施術では、アクティベータ療法とニューロパターンセラピーを併用した。この患者さんの場合、来院時には頭痛がない場合が多かったので、頭痛があるときのイメージをしてもらい、条件づけされた「緊張パターン」を検査して施術することが多かった。
15年来抱えていた慢性的な頭痛だったので脳に学習記憶されていた「緊張パターン」も複数重なっていた。その中でも特徴的だったのが「台風が来るときには必ず頭痛がする」、というパターンだった。
通院中に、何度か台風が近づいたりしていたので、実際にその台風で頭痛がぶり返すのかどうかを確かめることができた。身体の検査反応に従って2回ほど台風に対する治療を行った後には、台風による頭痛は改善されたとのことだった。
台風に限らず、雨や曇りなどの気圧の変化でも頭痛や肩こりなどの体調不良を訴える患者さんも少なくはない。病院でその症状を訴えると「気のせい」ではないかということで済まされたという患者さんもいた。
私もこのような本質的な治療法を研究するまでは天候の変化で頭痛や肩こりが生じるということには理解に苦しんだ一人でもある。現在では、天候の変化で症状を訴える患者さんはもちろん、患者さんが症状を訴えなくても症状の因果関係を検査していると、気圧に対する過敏反応が明らかになってくることも少なくはない。
このような気圧の変化が原因で体調不良を引き起こすパターン(学習記憶)を抱えている人は少なくはないと思うし、それに対する治療法があるということも知られていないだろう。このような環境の変化に対して身体に適合、あるいは調和させる治療法をもっと世間で当たり前になるように広める工夫が必要だ。
患者さんへのインタビューです。
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