2013年8月12日月曜日

AMI社主催プラットフォーム(プレゼンター)インストラクター特別研修会

これまで毎年のように開催されていたAMI社のカンファレンスは、AMの指導に関わるインストラクターが100名以上参加していた。今回のカンファレンスはプレゼンターを務めるプラットフォームインストラクターのみが誘われて開催された。ドクターファーからの少し急なお誘いではあったが、どうにか出席することができた。今回の研修会では、主にプレゼンテーションのスキルを2日間で集中的に学んだ。

その前日にはAMのプロモーションビデオの撮影がAMI社のオフィスであった。最初は英語で質問に答え、次はそれを日本語で答えた。なぜ、アクティベータを使うようになったのか、個人的な経緯などを話すのだが、これがとても緊張した。英語でのスピーチも緊張したが、特に日本語のスピーチはさらに緊張した。「えっ、母国語なのにどうして・・・」と思われるかもしれない。

日本語で質問してもらい、質問者も日本語が分かるのであれば問題はなかったと思う。しかし、質問をしてくれたカメラマンは日本語が分からない。なのに私の日本語にうなずいてくれる??日本語をしゃべりながら、心の中で「分からないのに私の日本語に丁寧にうなずいてくれている・・・」などともう一人の自分が心の中で対話をしたりして、母国語なのに何をしゃべっているのか分からなくなる場面もあった。

このようなプロモーションビデオの撮影は初めての経験、しかも、英語圏での撮影。撮影後のスピーチは英語版も日本語版もいいところだけカットして編集するとのことだが、特に日本語版が心配でならない。もしかすると編集ができないということもあるかもしれない。再度、渡米して撮り直しという訳にもいかないだろう。

これからはビデオで情報を発信する時代というのは以前から感じていた。それを考えるとこれからは、カメラの前で話す練習もしなくてはならないとつくづく感じた。自然にしゃべればいいのになぜか型にはめようとして不自然になってくる。これも繰り返し経験をして、失敗を積み重ねながら改善していかなくてはならないだろう。

二日目は主にパブリックスピーチの専門家によってプレゼンテーションスキルなどを学んだ。2005年度のAMI社のインストラクターカンファレンスでもこのようなプレゼンテーションのスキルを学んだ。また、ICCのトレーナー養成セミナーでも学んだ。それぞれに学んだことがたくさんあったが、できるだけ受講者一人一人の立場に立って、受講しやすい環境をいかに工夫するかが大切なポイントだと感じた。

また、多くある現象として、クラスには講義の進行を妨害する人が一人か二人ぐらいはいるので、そのような人に対する対応の仕方についての講義内容も興味深かった。分野は様々だがパブリックスピーチという点において、問題のテーマは類似している。クラス全体と個人とのバランスにおける関係性の問題は常にテーマになる。

私は幸運にも16年前のAM30周年記念のカンファレンスから参加させていただいており、インストラクターチームの一員としてAMI社の活動に長く参加させていただいている。そして、その過程においてチームは常に変化し続けている。「ベスト・チーム」の組織だと感じていた時にチームに変化が生じて別の組織ができたり、長年AMのインストラクターを務めていたドクターが引退して新しいメンバーが加入したりする。

どのチームにおいても組織が生き物であるかのように内部的にも外部的にも格闘を繰り返しながら鍛えられ、成長し続けているように感じる。今回、15名のAMインストラクターが集結して、レベルの高いプレゼンテーションスキルを学んだ。私も二日間、ドクターファーの横で椅子を並べて学ぶ機会を与えていただいた。ドクターファーのプレゼンテーションスキルは誰もが認めるベテランである。そのドクターファーも真摯に講義に耳を傾けてしっかりとノートを取っている姿には感銘を受けた。

ドクターファーと奥様のジュディーファーさんから夕食のお誘いも受け、今年の4月に来日してくれたドクターデビータとドクターロバートと共にレストランでのディナーを楽しんだ。二日目も近くの日本食レストランへのお誘いを受けた。今まで食べたことのない寿司ロール巻などがあり驚いた。

今回の研修会では主にプレゼンテーションのスキルを学んだが、間接的にはドクターファーが今日まで築き上げた組織の在り方を様々な視点から学ばせていただいたように感じる。AMI社に協力するインストラクターのチームメンバーは、それぞれに自分のクリニックや他の組織にも属しながらバランスよくAMチームに関わっている。

日本国内では、正規にAMI社公認のセミナー形式を導入して13年目になる。カイロ大学の卒後教育として開催した国内のAMセミナーは、改革に改革を重ねながら、国内インストラクターと共に継続してきた。ドクターファーや他のインストラクター幹部から日本のチームの強さを褒められ、どのように運営してきているのかと尋ねられこともあるが、これもAMI社の組織としてのルールに準じているからこそ、今日まで継続することができているのだと思う。現在では有機的自然療法の治療者の育成を目指すライフコンパスアカデミーの主要な卒後教育プログラムとして、年に6回開催され、チームとしてのバランスを保ちながら更なる発展を目指している。

2017年度にはAMI社の創設50周年が開催されるだろう。それまでにどんな発展があるのか楽しみである。

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