起立性調節障害は、小学生から中学生に多く、めまいや立ちくらみ、朝起床困難、気分不良、倦怠感、頭痛など自律神経系の症状を訴える子供が病院で診断を受けて初めてわかることが多い。いわゆる自律神経失調症のひとつと考えられている。特徴として、起立や座位で脳血流が減少し、思考力と判断力が低下する。
当院でも病院で起立性調整障害の診断を受けてから、薬物療法以外の本質的な治療を求めて多くの子供達がご両親の勧めで来院してくださっている。そのような長年の臨床経験から、起立性調節障害の問題なのかどうなのかという検査法を開発した。決め手となる二つの検査法で、両方とも陽性反応が示されたら、病院でいわれている起立性調節障害の症状だと判断できる。もちろん病院のように診断はできないが、治療院での目安検査としては分かりやすい検査法である。
先日も貧血でクラクラするという30代前半の女性の患者さんが来院され、鉄欠乏性貧血を視野に入れながら、念のために起立性調節障害の検査を行なった。すると決め手のなる2つの検査で陽性反応が示された。その目安検査となる部位を基準に原因となる誤作動記憶の検査と調整を行なった。調整後はすっきりした感じになったとのことで、患者さんに喜んでいただいた。
起立性調節障害は、立ったり座ったりする際に重力に対する血圧調整機能がうまく働かないことによる自律神経系の障害である。身体の中のメカニズムとしては血圧調整の問題だが、血圧調整の機能に問題を生じさせる原因が脳の誤作動記憶にあることが多い。当院ではこの症状を抱えている患者さんにはこの手法で検査を行い調整する。個人差はあるが、早期に改善される患者さんが多いようだ。
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