新型コロナウイルス感染に伴い、先行きが不透明な状況が続いています。今までにない未知の経験をしています。当院でも先月末よりスタッフのマスクの着用と院内の消毒を徹底する様にしています。通院してくださっている患者様も不安を抱えている様子で、先日は、長年当院をご利用いただいている方から遠隔治療を希望され、電話を通じてご家族の治療を行いました。「遠隔治療」、「電話で治療」などと聞くと、怪しげに感じるかもしれません。当院で行っている遠隔治療は、限られた患者様にしかお勧めはしていませんが、院内で行っているPCRT(心身条件反射療法)に含まれている手法で、10年以上前から希望される患者様に治療させていただいています。PCRTのセミナーでは上級者の治療家に限りこの遠隔治療の手法をご紹介させていただいております。
遠隔治療は、当院での施術経験がある患者様に限らせていただいており、お互いに信頼関係があることが大前提です。この治療は特に脳の大脳辺縁系レベル(無意識の心理的要因)が関係して、身体症状やメンタル症状の問題が生じている方や遠方の方、外出が困難な患者様に喜んでいただいておいます。中には治療院での施術よりも遠隔治療を好まれる患者様もおられます。関節痛やコリなどの筋肉、関節系などの症状、頭痛や胃痛など心身相関が関係する症状の多くは治療後すぐに改善されます。また、メンタル的な問題に関しても同様です。
どのように遠隔治療を行うのかというと、基本的な検査手順などは通常の手法と変わりませんが、直接身体に触れることや体感的な感覚に触れることには制限があります。電話による繋がりでお互いに意識を合わせて、症状を共有し、その症状に関係する生体エネルギーブロック(EB)を特定。そして、そのEBに関係する無意識の心理的要因のキーワードを特定します。さらに、そのキーワードに関係する詳細を絞り込んで、そのキーワードに関係する無意識の事柄を質問させていただき、生体エネルギーの誤作動に関係する無意識的な心理的要因を特定します。
私は、電話越しに患者様との対話を重ねながら、フィンガーテスト(生体反応検査法)を行い、患者様が意識している内容で陽性反応(誤作動反応)を示すかどうかを検査します。もしも、陽性反応が確認されたら、患者様には「今の内容で陽性反応があります。」とお伝えして、その内容を認識してもらい、胸部へのタッピング振動を行いながら深呼吸をしてもらいます。そのとき、同時に私は患者様の代理として使っている人形や模型に同様の施術を施します。一つの症状に対しては複数の誤作動記憶(心理的要因)が関係しているので、EBの陽性反応がなくなるまでこの手法を繰り返します。
症状の種類にもよりますが、ほとんどの患者様はこの手法で症状が軽減、あるいは消失し、治療後にすぐに効果を感じられる方が多い傾向はありますが、数時間、数日後に改善される方もおられるようです。通常医療を強く信じている人にとっては、眉唾物に聞こえるかもしれませんが、症状を引き起こしている原因が生体の電気信号、すなわちエネルギー的信号の誤作動、無意識の心理的電気信号によるという視点に立てば、何ら不思議なことではありません。
当院の患者様で、遠隔治療を希望される方はご連絡いただければと思います。