動悸、息切れ、むくみの症状(肺動脈性高血圧症【病院診断】)の改善
経過
当院来院の7ヶ月前に動悸、息切れ、むくみの症状で病院を受診。エコー検査、レントゲン、CT、心電図、心臓カテーテルなどの検査を受けて、肺動脈性高血圧症、貧血の診断を受ける。また、検査入院を4泊ほどしてから咳が出だしたとのこと。一年ほど前にも心肥大の診断を受けているとのこと。だんだんと歩行も困難になっており、連続の動作で症状が悪化し、動かなければ症状が軽減するらしい。病院以外にホメオパシーやサイマティックスセラピーも受けているとのこと。このような症状は初めてで、かなり疲弊していると深刻に話されていた。
肺動脈生高血圧症とは、国で難病指定されている病気である。西洋医学では原因が不明とされている。初回の来院時には、とても息苦しそうで、咳の症状に加えて、胸部周辺に様々な陽性反応が示されていた。病院では肺動脈性高血圧症を改善させるための薬が処方されていたがむくみが強く、薬の効果があるのかどうか不安になっていた。しかし、病院で処方された薬を勝手に止めることもできずに悩まれていた。
5回ほど当院に通院されたのち、思い切って薬の中止を医師に相談、副作用のある薬を中止された。その後、6回目から10回目までどんどんと回復され、PCRTでの陽性反応も最初に比べて随分と少なくなった。10回目の施術ではかなり回復されているにもかかわらず、病院の検査で難病と診断されたが故に治らない「意味記憶」が陽性反応として示されたので、意味づけを書き換える施術を行った。
最初の疲弊された様子から比べると随分と回復された様子。「今後は病気を治すという意識よりも、健康を作るという意識で、以前行なっていたヨガやウォーキングなども始めて、無理のない体力作りのゴールを決めてはどうですか?」と提案させていただいた。
考察
今回の場合、肺動脈性高血圧症の症状が機能の改善、心身相関の調整を基本にした施術法で改善されるということは、「器質的な問題」というよりも「機能的な問題」であったといえるだろう。そして、その「機能的な問題」が単に肉体内だけの問題ではなく、無意識の誤作動にも及んでいたということである。当院では他にも難病指定された改善例があるが、病院での診断は、患者に強烈に意味付けされるようだ。
「難病=治らない」というような自然治癒力を制限する自己暗示は、健康にかなり影響を及ぼすと感じる。病気の種類にもよるが、今回のようなケースでは、普通の人のような活動的な動きは一生できないかのような思い込みができていた。「ほんとうにそうなのだろうか?」という疑いの余地もないほど、意識的にも無意識的にも信じ込んでいる。
自分自身が「治る」という確信が持てなければ、なかなか自然治癒力は発揮されない。病院で治らないかのように意味づけされた患者さんには、「病院では心(無意識)と身体の関係性による「誤作動記憶」を調整する治療はしていないからこそ治る可能性があるのですよ・・・」と伝えることが多い。
私たちは専門医とは異なる目で患者を診ているので、治りにくい患者が治るのだと私は思う。
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