2017年4月28日金曜日

痙性斜頸(ジストニア)の改善 シリーズ2

痙性斜頸(ジストニア)の改善 シリーズ2

【2回目の施術】3日後

問診:
術者:その後どうでしたか?
患者:治療後は良かったのですが、1日あいて、今日は昨日とは違う感じがします。以前からあったのですが、電車やエレベーターで人目が気になって症状がでるようです。
術者:わかりました。その時の状況も検査してみましょう。

目安検査:陽性反応
筋肉・関節(自動運動)=前回の陽性反応は全て陰性
EB(エネルギーブロック)部位=前回の右胸鎖乳突筋の筋腹を摘む陽性反応も陰性
症状イメージ=マンドリンを弾くイメージ=陰性、下を向くイメージ=陰性、字を書くイメージ=陰性、夜締め付けられたイメージ=陰性、人前でのイメージ=陽性

ハード面調整(肉体内関係の誤作動記憶調整):
l   AM(アクティベータ・メソッド)とPCRT(心身条件反射療法)でハード面調整を完了。
l   ハード面調整完了後、人前での症状イメージ以外の目安検査は消失。

ソフト面調整(肉体内関係の誤作動記憶調整):

術者:前回の陽性反応はほとんど消失していますので、人前での症状イメージから検査を進めてみましょう。
l   PCRT誤作動記憶検査チャートを使いPRT(生体反応検査法)を行う。
l   大脳辺縁系→信念チャート→虚栄心でPRT陽性反応
術者:虚栄心というキーワードも関係しているようですが、何か心当たりはありますか?虚栄心というのは、周りの人から〇〇のように思われたいとか、だれにでもありそうな心の一つですが・・・
患者:・・・そうですね。それだったらマンドリンに関係しているかもしれませんね・・・
術者:それでは、「虚栄心」という言葉につなげてそのことを心の中で思ってもいえますか?
患者:はい。(イメージ)
術者:今の思っている内容で身体が反応していますので、そのイメージで調整させてもらいますね。
PCRT呼吸振動法を施す。「虚栄心」のフィードバック検査で陰性反応。
術者:「虚栄心」に関する誤作動記憶は調整できましたので、再度、人前で気になる場面を想像していただけますか?
患者:はい。
術者:人前で気になるイメージで反応が示されていますので、また、チャートを使って検査させてもらいますね。
患者:はい。
l   PCRT誤作動記憶検査チャートを使いPRT(生体反応検査法)を行う。
l   大脳辺縁系→信念チャート→「利己心」でPRT陽性反応
術者:こんどは、「利己心」というキーワードで反応が示されています。「利己心」というのは誰にでもある心ですが、何か避けたいことから自分を守ろうとする心に関係するのですが、何か思い当たることはありますか?
患者:・・・今、思いついたのはマンションの人ですね。偶然ですけれど同じマンションの住人の方が、マンドリンの教室にいて、一緒に習っていたのですよ。
術者:あ〜そですか?その方は上手でした。
患者:そうですね。私よりも以前からその教室で習っていたので上手でしたね。多分、私がやめたことをその人にどのように思われているのかを私は気にしていると思います。
患者が話しているあいだにPRT(生体反応検査法)を行う。
術者:なるほど。今、話されている時に検査をしてみると陽性反応が示されて、「さらに」の検査でもう少し明確にした方が良さどうですが、自分を守ろうとしている何かにつなげられそうですか?
患者:その方が教室にいなかったらもっと早く辞めていたと思うんですが、同じ住人なので辞めづらかったというのはありますね。
術者:何が辞めづらくさせていたのかが明確になるといいかもしれませんね。・・・すみません。ちょっと待っていただけますか?(術者は他の患者さんへ移動)後で検査させてもらいますので、そのことにについて考えておいてください・・
患者:はい。
術者:・・・五分後・・・どうですか?
患者:しばらく冷静に考えてみると、自分の体裁を守りたかったのだと思います。
l   PCRT誤作動記憶検査チャートを使いPRT(生体反応検査法)を行う。
術者:なるほど。今話されている間に検査をしてみと反応していますので、そのことを思ってもらったままで調整させてもらいます。
l   PCRT呼吸振動法を施す。「利己心」のフィードバック検査で陰性反応。
術者:「利己心」に関する誤作動記憶は調整できましたので、再度、人前で症状が感じるイメージをしていただけますか?
患者:はい。
術者:いいですね。そのイメージでも陽性反応が示されていませんので、今日の施術はこれで完了させていただきます。
l   ソフト面調整法の施術完了

遠方からの来院で、その日は近隣のホテルに宿泊し次の日に施術を予約されていた。翌朝早く来院されたが、施設にいるお母様が急に意識がなくなったとの連絡があり、すぐに帰省しなくてはならないとのこと。受付で話をされてもジストニアの症状が再発することもなく、症状はだいぶん改善された様子。「とてもよくなって大変感謝しています。」と、その日の施術は一旦キャンセルして帰られた。

考察:
一年半前位より発症したジストニアが2回の施術で随分改善した。脳の記憶は複雑なので、これで完治したとは判断し難いが、ご本人は症状改善に満足されていた。身内の事情で継続通院できなかったが、また、何か問題があれば来院してくださるだろう。本症例ではジストニア症状に関係する誤作動記憶がうまく整理できように感じる。完治であろうがなかろうが、患者自身がこのような治療法で「自分の身体は治るのだ!」ということ信じてくれることだろう。



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