ゴルフのアプローチイップスの症状で来院していただいていた患者さんが、以前からサバのアレルギーがあるとのことで相談を受ける。2年前にはサバを食べた後に、唇や喉が腫れて、呼吸が苦しくなり、アナフィラキシー症状で病院の治療を受けたという。サバは大好きだが、それ以来食べていないという。アプローチイップスの症状はほぼ改善されていたので、サバアレルギーの治療を行う。PCRTのプロトコルに沿って検査を進めると、確かにサバで陽性反応が示される。さらに「組み合わせ」を検査すると陽性反応、サバアレルギーの背後に信念に関連する誤作動記憶の反応が示された。
その後、11日後に来院された。サバの検査では陰性反応を示されたので、「サバを少し触れたりして身体に何か反応が感じられるか様子を見てみてもいいかもしれませんね。」と、アドバイスさせていただいた。その後、約1ヶ月後に来院された。サバを二切れほど食べてみたがなんともなかったらしい。PCRTのサバの検査でも陰性反応が示された。サバアレルギーの症状は大丈夫なようだが、念には念を入れて、「大丈夫だとは思いますが、徐々に量を増やして試された方がいいかもしれません・・・」と油断されないようにアドバイスさせていただいた。
恐らくサバのアレルギーはほぼ改善されたと思う。サバに限らず食物アレルギーの背後にはメンタル系の誤作動記憶がリンクしていることが多い。その「記憶」を引き出してサバの情報と組み合わせていくことで多くのアレルギー症状は改善される。本症例の患者さんは、拙著の「体の不調は脳がつくり、脳が治す」の本を読んでいただいたことも関係しているのか、イップスの治療からスムーズに治療が進んで、アレルギーの治療も比較的早期に改善したようだ。やはり、西洋医学とは異なるこのような療法を患者さんがいかに理解していただけているかどうかは治療効果にも影響を及ぼしていると常々思う。
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