2015年2月7日土曜日

通常医療(病院)とPCRTとの違い

 病院でしか治せない症状と病院では改善が期待できない症状があります。私たちは病院では改善が期待できない多くの症状に対して臨床研究を積み重ねてきました。

事故で骨折した。急に意識を失い転倒した。食事をした後に下痢、嘔吐、腹痛、発熱の症状があった。これらの症状の因果関係(原因と結果の関係)は病院の検査で明らかになります。病院で適切な検査と治療を受けることで多くの急性症状が改善されます。

しかしながら、慢性的に繰り返される腰痛、頭痛、肩こり、関節痛、イップスなどは何が原因でそのような症状が繰り返されているのか、その本質が分からないことが多いのではないでしょうか。

病院では慢性症状に対しても手術を試みることが少なくはありませんし、できるだけ症状を軽減するため、あるいは症状を抑えるために投薬療法を試みます。PCRTでは、慢性的に繰り返される症状の原因の多くは、コントロール系の「誤作動」を脳が学習記憶(プログラム化)した結果だと考えています。

急性症状の因果関係は明確になりやすい一方で、慢性症状の因果関係は不明瞭な場合が多いようです。PCRTでは慢性症状の元になる脳のプログラムを書き換える調整を施して、本質的な症状の改善に努めます。

人は日常生活の中で様々なストレス(刺激情報)にさらされながら生かされています。そのストレスは身体に悪影響を及ぼす一方で健康で豊かな生活を維持していくために必要な「刺激情報」でもあります。料理でいうと程よいスパイスのようなものです。

外から受けた「刺激情報」の信号は、身体の五感のフィルターを通じて無意識下に脳へ伝達されます。脳はその刺激情報を受けてコントロール系統に伝え、自律神経系、免疫系、内分泌系などと連携しながら、身体の安定性(恒常性)を維持するために常に自動調節を行っています。

この自動調整を行うコントロール系に「誤作動」が生じ、さらにその「誤作動」を脳が「学習記憶」したとき、慢性症状が繰り返されます。PCRTでは症状の第一原因となる「誤作動」の「学習記憶」に焦点を当てて、検査と施術を行います。

一方、病院では患者さんが訴える症状をできるだけ軽減させるために、主に対症的に投薬療法で治療を行います。最近では画像診断が高度に進歩しているため、身体の構造異常が明確になりやすくなっています。そのため構造異常が症状の原因だと考え、そこにアプローチする治療が主になります。

しかしながら、慢性症状の多くは、構造異常が直接的な原因にならないことが多いようです。PCRTでは、慢性症状に対するアプローチの仕方が、病院とは異なるということを患者様に理解していただき、症状改善のための活路を見出していただければと願っております。

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